その言葉でぞくりとした。

亡くなった父の席に向かって母が「あなたが好きだった天気よ」と語りかけているのを読んだ瞬間、ぞくっとしました。父が亡くなったと理解しながらもよからぬことに手を出した人間の恐ろしさがぎゅっと凝縮されています。

母が呼び寄せた者はなんなのか。家に居座って、なにが目的なのか。読み終えた今も、不安でそわそわします。