おやすみ映画館

夢月七海さまの自主企画「同題異話・十二月号　　おやすみ映画館」参加作

繁華街を抜けた先にある目立たない単館の映画館。
時代に取り残されたようなキャメル座は別途家賃収入があるオーナーが趣味で開いているという噂だった。
さして芸術性が高いわけでもない、Ｂ級のアクション映画がメインのラインナップで入場者も多くない。
ただ、キャメル座には秘密があった。
夜の最終回、所定の手順を踏んで、４９番シートに座ると横に一人仮面をした人物が現れる。
その人物はある願いを聞いてくれるのだった。

全２話