偽善者の詩
「辛い」という言葉に隠した
「死にたい」と言う気持ちに蓋をして
笑ってる誰かにくそくらえ
お前のことだよ 分かってんのか
自分を傷つける勇気はないくせに
他人を傷つける才能だけ持ち合わせて
それが「卑下」って言うな
自治に他人の価値観なんか必要ない
価値あるもんがサブスクの時代で
他人の痛みに共感して「はいそうです」って
そんな馬鹿な事がある訳ねえ
己の傷の出所は己しか知らない
生きるって事に肯定出来ないね
君の無価値を僕は否定できないから
逃げる事だって悪い事じゃない
そういう僕は何度だって逃げてきた
立派な人間には成れない
この世は別に立派な世界じゃない
努力が全て報われる訳じゃない
努力しないで飯を食ってる人間はごまんといる
立派な人間にならなくたっていい
立派に育って手に入れものはあったか
完璧な人間になるんじゃない
君のよく知る誰かはそんなに完璧だったか
本当にこの世界で幸せになれると思ってるのか
もしそうだと言うのなら、この孤独は何なのか
君の言葉が本当に誰かを救うと思っているのか
届いた事だってないくせに
なあ、どうか答えておくれよ
届かない言葉が何を為すのか
価値無いこの言葉が得る価値とは何だ
無駄を承知で叫んだ意味はあったのか?
「辛い、辛い」と叫んだって雑踏は残酷だ
だから成ったんだ 偽善者のヒーローに
消えるべき夜に縋り付く為
誰かが僕に気付いてくれるとそう思ったから
結局死に損なって
生存理由も存在意義もなくなった
だから僕は決心したんだよ
この世界を滅ぼすことを
或る星の生き方について 空 @seikagezora
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