その刀が斬るは、人ならざるモノのみ。


武士やら刀やらそのワードだけ聞けば和風だが、実際はまったく別物の不思議な世界観。時代劇のような雰囲気でありながら、現代でもあり。しかしながら舞台は『ヒノモト』と呼ばれる四季があり温暖な地域。

出てくる登場人物の口調も時代劇風でありながら、完全にそっちでもない。食べ物もグラタンとか出てきますしね。なのでちょっと混乱しちゃいますがそういうものとして読み進めていくと、独特の世界観がじわじわと作品の面白さを引き立てていくのです。

また、盲目の女侍であるカスミ。
その相棒ともいえる刀、サナエ。

盲目のカスミだが、サナエを抜いている時だけはなぜか目が見えるようになるという設定も魅力的。人を斬らない代わりに人ならざぬものを斬るという、徹底したカスミの誓いのような決意のようなものも、読み始めるとなにか理由があるのでは? と、気なるのではないでしょうか。

プロローグからの序盤と最新話はまたちょっと雰囲気が違い、どちらかというと現代風。過去編かと思われますが、ここからプロローグまでになにがあったのかも紐解かれていくのではないかと思っております。

まだまだ話数も少ないので、今からでも追いやすい作品です。プロローグを読んで好きかも! と思ったあなた、ぜひ最新話まで読み進めてみてください。

女主人公、カッコイイ女性が出てくる作品、オリジナルな和風要素のある世界観が好きな方に、オススメの作品✨

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