手術により、人間が光合成を。その時世界はどう変わる?

人間の細胞内で葉緑体を培養し、それを人体に取り込む技術である、緑化手術が確立された世界。つまりは、人間が光合成できるようになるという技術です。
それにより地球の抱える環境問題は大きく改善されたのですが、全てがうまくいったかというとそうではありません。

倫理観の問題。それに、手術を受けた人たちが発症する特殊な病も存在しました。
それらに向き合うのが、科学者であるサイカや、彼女の仲間の研究チーム。
架空の技術、架空の問題を取り扱った作品ではあるのですが、その描き方がとても見事。もしも本当にそんな技術があったら。もしもそれがきっかけで世界の形が変わっていったら、どんなことが起こるのか。それは本当に正しいことなのか。
現実にはなく、答えのない議題。だからこそ理屈や登場人物それぞれの考えをしっかりと出してきて、物語に深みを与えていきます。

パンドラの箱とでも言うべき技術が登場した時、人類は、そして世界は、どこへ向かっていくことになるのでしょう。

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