第4話 何か、目覚めたら精霊達が過保護なんだけど??
我らの目の前で倒れている少女こと我らの主人・ユリティア・グーゼル様。呼吸が浅く辛そうにしており体を触ると火傷をするぐらい熱い。
フェニックスの我でも焦ってしまうほどに、
〈!ティア様!ティア様!〉
〈おい、!これどーするんだ!?俺知らないぞ!?〉
《熱があるみたいだし、氷!?いや、水!?》
《3人とも落ち着いて、私がどうにか、、、、いや、私が何しても治らない、寧ろ悪化したら、、》
〈ドライアド、お主の方が混乱しておるぞ!〉
何て、我ら4人は混乱しながら、ティア様を助けようと考えていると、部屋の外から部屋に近づく足音が微かに聞こえてきた。
〈むっ!、お主ら、宝石になってアクセサリーに付いて隠れるぞ〉
〈はっ?フジ何言ってんだ!今は、ティア様をどうにかすんだろ?〉
《そうよ!何でこんな時に!》
ライとウンディーネが騒ぐので我は人差し指を口元にやって小さい声で注意する。
〈まもなく、この屋敷の者がこの部屋にやってくる。我らがあったら大騒動にティア様が困る事になるぞ。そうなる前に〉
我がそう言うと、2人は静かになった。
〈では、皆一斉に、、、、〉
《分かったよ》
〈、、分かった〉
《分かったわ》
我らはそう言って宝石になり、指輪、ネックレス、イヤリング、ブレスレットに各自付く。
その1分後、部屋の扉をノックする音が聞こえて来た。
コンコンッ
「お嬢様、お昼のお時間になりました!」
シーン
〈(お主ら、絶対声出すんじゃないぞ、)〉
〈(アイアイサー!)〉
《(分かってるわよ!)》
《(気を付けるね、!)》
「?、お嬢様〜!!」 コンコンッ
シーン
声をかけてもノックしても誰も返事をしなく扉先の少女は、痺れを切らしたのか、扉を開けた。
「〜〜!お嬢様、私は入りますからね!私我慢出来ないので!」
ガチャッ‼︎
盛大に扉を開けた少女が目にした物は、、、、
「、、、、ぇ、お嬢様、?」
苦しそうに倒れている自分の主人なのだから。
「!!、お嬢様、!?どーなされましたか!?熱っ!」
少女はすぐにティア様を抱える。
「、、、、うぅ、、ハァハァハァハァ」
「意識は半分失ってる。【執事長!聞こえますか!?、、、、はい、!お嬢様がお部屋で倒れてました!熱は40度以上あると思われます!、、、、はい。分かりました!はい!】」
【氷の
少女がそう言うと、ティア様の周りに拳程度のが氷の球が何個も現れた。
「お嬢様、少し動きますね」
ティア様を軽々とお姫様抱っこをしてベットへと運んだ。すると、部屋の外が騒がしくなって、遂には部屋に数人の人間達が入って来た。
「執事長!」
「ミーファ、ユリティア様の状態は?」
「少し魘されているっぽいですね。
「そうか、医療班を呼んだから、ミーファは奥様達にご報告を」
「はい!」
少女はそう言って部屋から出て変わりに初老の男性と白衣を着た男2人と女1人が残った。男の1人がティア様の様子を見る。
「、、、、どうだ?」
「魔力満腹熱ですね」
「魔力満腹熱?何だそれは?」
「魔力は基本決まった量しかないのです。数字で言えば生まれた時から100の人はそれが最大なのでそれ以上数字が増える事もないし最大の数が変化する事もないのですが、、」
「が?」
「ユリティア様の場合、外部から、空気中に漂う魔力を吸い取って数分間居させてから体に循環して外に出すと言う特殊なタイプ。言わば、ユリティア様に魔力の上限はありません」
「魔力満腹熱になる場合魔力の実を食べたりして上限を超えてしまったり、精霊との契約なのでなってしまうますが、ユリティア様は場合は外部から吸収した魔力が外部にまだ出てない様ですね」
「?どーしてだ?」
「、、、、4つの新たな出所不明の魔力が心臓の近くにずっと滞在してるからですかね。それも大きな」
〈〈(ギクッ)〉〉
男の言葉で我らは覚えがあってドキリとしてしまった。何故なら精霊は契約した主人に魔力を半分渡す時に主人の大事な部分、魔力を生成する隣の親族の近くに行くのが普通だったからだ。が、ティア様の体質もあってこれは凶と出てしまった。
「そうか、ではどうするべきか」
「この4つの新たな魔力が消せば行けますよ。魔法で今からチョチョイとやれば」
〈(んな事やったら、俺らとの契約無効になるぞ!?)〉
《(そしたら、あたしら困るじゃん!)》
〈(、、、、!あそこに移動すれば良いのでは?)〉
〈《《(ぇ?)》〉〉
我は3人に思い付いた事を話す。
《(そんな事、いけるかな?)》
〈(行けなくても、今やらなければティア様はきっと泣く!やらない後悔よりやって後悔じゃ!)〉
〈(おぅ!/ねっ!/えぇ)〉
そう言って我らの魔力を心臓の中に入れた。
「!4つの新たな魔力がなくなった。と言うより心臓に取り込まれた、?と言うべきか、」
「本当か!?、、、、!心なしかユリティア様の顔色が良くなっている気が」
ティア様な顔は苦しそうな顔から少し落ち着いた顔になって来ていて体温も少しおさまっていると我らも感じる。
「まだ熱はあるみたいなので、風邪薬を出しておきましょうか」
「お願いする」
執事長がそう言った瞬間、再び部屋の外が騒がしくなってしまったと思ったら、中に数人入って来た。
「「「「「リティ!!」」」」」
ティア様に雰囲気が似ている男4人と女1人が入って来た。
「旦那様、奥様、それにおぼっちゃま方」
「リティの様子は?!」
「熱は先ほどより下がりました。が、2日、3日は熱が続くと思われますので、お気を付けて下さい」
「あぁ、分かった」
「風邪薬はここに置いておきますので、ユリティア様が起きた際にご飯の後に飲ませて下さい」
「分かったわ、今日はありがとうね」
「執事長達も仕事に戻れ」
「了解しました」
旦那様と呼ばれた男がそう言うと、男3人と女1人は何処かに言った。その代わりに旦那様と呼ばれた男が椅子に座り、ティア様の両手を包み込む。
「あぁ、良かった。また酷い病気じゃないかと此処に来るまでに不安だったんだ」
「あなた、、、そうね。体を壊しやすい子に産んでしまったって何回も後悔してしまったわ。なのにこの子は何度も私達に「ママ達の子供に産まれてきた事が1番の幸せなのに、酷い事言わないで、いくらママ達でも好きな人の悪口は許せない!」って、言われてどんだけ救われたか(泣)」
〈(ティア様、体悪かったんだな)〉
《(全然、そう見えなかったわね)》
〈(見えない努力をしていたのだろう)〉
《(無理してないのかしら)》
「リティ、早く目を覚まして欲しいな。また笑顔で俺らに笑いかけてよ」
「俺ら、リティの笑顔がないと悲しいよ」
顔が似ている少年2人が悲しそうな顔をしながらそう言う。
「そうだな、!でも、今の俺らがんな悲しい事言ってたってリティが知ったら、リティはそれ以上に悲しむよ?」
少年2人に少し似た2人より大きな少年がそう言うと4人はぁっ、した顔をして大きな少年の顔を見る。
「リティが俺らに笑顔を見せる時は、俺ら家族に嬉しい事がある時、良かったって思えた時だ」
「なら、今此処で悲しむより、リティが寝ている間に嬉しい事を作って起きた時に伝えれる事じゃないか?」
「!、、、、そうだな!俺馬鹿だな!アラン!剣の稽古行こう!」
「あぁ!リジュ兄さんもどう!?」
「はいはい、行こうな。俺も出来る様になりたい技があるから」
2人の少年が元気よくそう言うと、大きな少年は笑顔で了承する。その隣で女が旦那様呼ばれた男の方に手を置く。
「あなた、此処は私がリティを見ておくから、あなたは仕事に戻って、ねっ?」
「だが、」
「あなたが仕事してなかったら誰がこの家を守るの?」
「ウグッ 、、、、そうだな。分かった、リティを頼んだ」
「えぇ」
そうして女以外の4人は部屋から出た。
〈(1人になったとは言え、気を付けるんだぞ)〉
〈(はーい/分かった/分かったわ)〉
それからティア様は次の日の朝、目を覚まして少しのご飯を食べて薬を飲んですぐに気を失う様に眠ってしまい、その14時間後にも目を覚ましたがご飯を食べて薬を飲んで、パジャマから新たなパジャマに着替えてまた眠り、
ちゃんと目が覚めたのは倒れた3日後の昼の事だった。
周りの人間達が居なくなってから、我らは久しぶりに外に出た。
「、、わっ、皆良かった。大丈v グェッ 」
我らは気付けばティア様を抱きしめていた。
「ちょっと、皆、何して!」
〈この3日間触れ合えなかった代わりにこうする!て言うか、俺、体弱かったの知らなかった!〉
《目の前で倒れられたの本当、ビックリしたんだから!でも元気になって良かった!怪我する様な事させないから!》
《次何かあったら、すぐに私に言ってね、ティア様の為なら私何でもやるから、!》
〈我がこの3日間どんだけ心配したか、分からないだろ!ティア様は!?その分、抱きしめ続けるから!〉
「何か、気づかないうちに4人がめんどくさくなった気が済んだけど!?」
我らがどんだけ心配したか、分からなそうなので、体で分からせようかと思う。
「したら、怒るからね!?」
怒られるのは嫌なので、辞めておく事にする我ら4人だった。
悪役令嬢に転生したので引きこもります〜最強精霊達と一緒に引きこもり準備をしようかな〜 橋本衣 @yuitakahasi
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