第6話 恋のキューピッド作戦は大成功!?

「譲、ちょっと来い。大事な話がある」

「何? 父さん」

「父さん、再婚することになってな」


(うん、予想通りの展開)


「良かったね。父さん」

「お前、反対しないのか?」

「反対するはずないでしょ」

「そうか」

「それで再婚相手は?」

「ああ、譲も知っている人だ」

「日向寺さん?」

「そうだ。今日の午後からこの家に住むことになっている」


(早くね? っていうかそんな大事なことを当日に言わないでよ)


「譲。リビングを掃除しておいてくれ。父さん、日向寺さん達を迎えに行くから」


 僕は父親のその言葉に肩を落とした。掃除やれって、早く言ってよ。


 ◇


「お邪魔します」

「お邪魔しまーす!」


 日向寺親子がやってきた。これからこの人達と一緒に住むのかと思うとなんだか気持ちがワクワクした。


「美咲ちゃんの部屋は譲の部屋の隣ね」

「えっ! 部屋があるんですか!」

「そうだぞ、何か問題あったか?」

「いえいえ、滅相もございません」

「じゃ、そういうことで。父さん達、これから市役所へ行ってくるから、留守番よろしくな」


 父親と義母は車で市役所へ向かうようだ。玄関まで見送り、残された僕らはお互いの顔を見合わせた。


「これからよろしくね。譲お義兄にいちゃん」

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陰キャな僕と陽キャなギャル。恋のキューピッド作戦始めました フィステリアタナカ @info_dhalsim

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