ドライブスルー
谷先生
「車で出張行くとかうち久しぶりやな〜。
あ! マクドや!
着くまでまだ時間あるし、寄ってコーヒーでも買おー!
あれ、ここドライブスルーの入り口どこや?
あ、ここやろな?
あれ〜?
なんやここー!?
ごっつ入りにくいわー!」
注文口から話す店員
『いらっしゃいませ〜!
ご注文はお決まりでしょうか?』
谷先生
「まあ待ちや!」
注文口から話す店員
『はい?』
谷先生
「ここの入り口えらい入りにくかったで!!
おかげで危うくうちの車の角、壁で擦りそうになたったやないかー!」
注文口から話す店員
『も、申し訳ありません』
谷先生
「まあ、済んだことはええわ!
注文な?
コーヒーのSサイズとポテト……」
『ププッッッー!!!』
谷先生
「だ、誰やー!!
こんなに激しく何回もクラクション鳴らすばかもんはー!?」
「ププッー!」
「ププッー!」
谷先生
「後ろの車まで!?
何や?
あんたらうちに何か恨みでもあるんか!?」
注文口から話す店員
『あのぉ〜、お客様……?』
谷先生
「何や?
さっき注文は言ったはずやで?」
注文口から話す店員
『いえ、あのぉ……、
ドライブスルー内を逆走されるのは、
他のお客様のご迷惑になりますので、
やめていただけません、か?』
谷先生
「はい?
ああー!
知ってた知ってた!
うち知ってたんやでー!
ドライブスルーはこっちが入り口やもんな!
そうやそうや!
うち何で間違えたんかいなー?
う〜ん、わからんなー?
うち、代金は今払ったな?」
注文口から話す店員
『は、はい』
谷先生
「コーヒーとポテトはこれでいいんやな?」
注文口から話す店員
『はい』
谷先生
「うち、急ぎの用事思い出したし、
ほな行くわー!」
注文口から話す店員
『あの、お客様?
お釣り忘れていますよー!?』
谷先生
「いい、あんたにあげる〜!!
注文口から話す店員
『お客様!』
『ブ〜ン!!
※谷先生が車を出す音』
谷先生
「ったく、さっきはうちえらい恥かいたわ。
って、あれ?
このナビ急に黙ってどうしたんや?
ほれ!」
『ずびしっ!』
谷先生
「あんたナビやろ?
何か案内で喋らんかーい!」
『ピコン!』
谷先生
「お!
治ったんかいな?」
『予想の斜め上方向です♪』
谷先生
「やかましぃー!!!!」
りけじょ! の奇妙な日常【2】 憮然野郎 @buzenguy
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます