深刻な悩み

昼休みの校舎裏。


谷先生

「なあ真智?

今日は誰とも絡まんと、一人でぼ~として元気ないやんけ?」


真智

「あ、谷先生~」


谷先生

「やっと気付いたか~。

こりゃかなり重症やな~。

何があったんかうちに話してみ?」


真智

「は、はい。

実はあたし今日宙と……、

喧嘩しちゃったんです」


谷先生

「喧嘩かぁ~、そりゃ災難やったな~。

何で喧嘩になったんか先生教えてもらってもいいか?」


真智

「じ、実は、どっちが可哀想か宙と話していたんです。最初は二人とも冷静だったんですが、

だんだん熱くなってきちゃって……」



真智の回想


バカゴリラ

「違げぇって!

絶対八百屋の息子のガキ大将や!」


匿名美少女M

「違うよ!

絶対、教育テレビの忍者の子供がでてくるアニメの頭の重い爺さん!


だってね、宙。考えてもみて。

豚さん だよ。ゴリラさん だよ。

ほら! 全然可哀想くないじゃん!」


バカゴリラ

「豚さん……、ゴリラさん……。

あっ!ホントや!

むしろ可愛いな!?」


匿名美少女M

「でしょ?」


バカゴリラ

「ああ!……、


って、騙されるかーい!」


匿名美少女M

「じゃあどうして可哀想なの?」


バカゴリラ

「だってな、

その八百屋のガキ大将息子は

ヒロインの女の子からはお情けで

名字&くん付けで呼ばれてるが、

頭がいい主人公の少年と、

その舎弟のロボットと

成金坊っちゃまから

最悪な呼ばれ方されてるやん!?

あれ、どう考えても

絶対三人からバカにされてるやんけ!」


匿名美少女M

「え~と、

?」


「あ、そっか!

そ~言や、そだな、アハハ♪」


匿名美少女M

「は~い、論破♪」


バカゴリラ

「・・・。

何故なのか理由はようわからんのだが、

あたいのご先祖様が耳元でささやくんだ。


『そこは否定しちゃえぇ~♪キラキラッ』


て。

あたい怖いんだが一体どうしたらいいと思う?

なあ、真智?」


匿名美少女M

「ご先祖様なんでノリノリー!!?

って、まあそこはいいや。

大丈夫大丈夫。

宙、気にし過ぎだって!

そこじゃなく別の部分をもっと気にしてくれない?

あ~もう、 宙のせいで話それちゃったじゃん!

話戻すよ。

それに比べてだよ、

忍者アニメに出てくる頭の重い爺さんの名前。

可哀想って思わない?」


バカゴリラ

「いいや、あたいはうん○臭いんは我慢出来るし~!」


匿名美少女M

「そこ我慢出来ちゃ駄目じゃん!!


まあ、宙のキャラだから有り得るかぁ……」


バカゴリラ

「話続けるで。

ちん○臭いのは我慢出来んって言うならまだ

あたいも賛成やけど……、

うん○臭いのはまだいいじゃんか?」



匿名美少女Mの回想終わり


真智

「そんなとりとめのない言い争いがエスカレートしちゃったんです」


谷先生 小声

「お前ら……!闇深けえなぁ……」


真智

「谷先生!?

今何かいいました?」


谷先生

「いいや」


真智

「ところで谷先生?」


谷先生

「なんや真智?」


真智

「た、谷先生も頭の重い爺さんのほうが可哀想って思います……よね?」


谷先生

「んなこと知るかー!ボケー!」

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