第3話「奴隷のエルフ」

凍てつくような寒さを纏った虎のような魔獣がそこにいた

「強そうだな」

こう言う時は解析するのが定石だ

解析!

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解析結果      スキル 所有魔法

種族 アイスタイガー 不明  不明

レベル16

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「レベル16!?」

おいおい強いにも限度があるだろ

俺より7レベルも高い魔獣と

「まともに戦えるわけねぇーだろぉ!」

そう叫びながら岩の裏に隠れた

さあどう攻略しようか

と言うか

「ミルス?」

ミルス「はいなんでしょうか?」

「解析結果の不明ってなんだ?」

ミルス「解析のスキルは大きなレベル差または相手が解析妨害を持っている場合などの解析が失敗場合に不明と表示されます」

「なるほどなぁ」

スキルも所有魔法もわかんないのかぁ

まあ一旦火炎魔法が安定だわな

「ファイヤーカノン」

呪文を詠唱して魔獣に放つ

(ボォン)

「やっやったか?」

まあ

「やれてるわけないよねぇ!」

氷の壁を作られて防がれてしまった

しかし!氷の壁をどうにかして直撃させればなんとかなりそうな感じだった

「そう言えばさっき襲撃して来たやつがなんか良いスキル持ってなかったっけ」

ステータス!

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ステータス

種族 黒猫     スキル           所有魔法

レベル9     自己再生 念力  詠唱保存 火炎魔法 

体力89 攻撃力124 魂吸収  念話       風魔法

速度132 魔力1600 速度上昇 分析       ヒール

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「ミルス!詠唱保存ってなんだ?」

ミルス「詠唱保存とは本来ならば呪文を詠唱してから発動する魔法を事前に詠唱してストックできるスキルです、ストックできる数や魔法のランクはレベルにより変動します、今のあなたのレベルでは二つの下位魔法を保存できます」

「なるほど、ありがとうミルス!」

これなら勝てるかもしれない

「ウィンドバースト!」

「ファイヤーカノン!」

よし!これでいつでも詠唱なしで発動できる

「さあリベンジ開始だ!」

〜〜〜

???「おい!お前ら起きろ!」

そんな不快な声で私は目覚めた

???「さて今日も働いて貰おうか」

ガタイの良い男は不敵な笑顔を見せながら私たちに指示して来た

もう何日もご飯を食べていない

木を切るために斧を振るが力が出ず木はびくともしていない

そんな時ガタイの良い男とその雇い主の会話が聞こえてきた

???「そろそろ良い感じに奴隷どもが育ってきましたね」

???「そうじゃなそろそろ売りに行こうか」

???「ここからなら2日ほどで王国に着きますね」

???「今日の夜から出発するか」

その瞬間斧を捨てて自分の残ってる力を使って全力で逃げ出した

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猫だけど異世界では意外と強い!? 猫好き @nekozukigakusei

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