転生を果たした主人公が、自身が成すべきことを探しながら異世界を生きるファンタジー作品です。主人公が憧れるのは、鈍感系キャラクター。関係性の最後の一歩を踏み込まず、悪の矜持を台無しにする。そんな性格に憧れて、ついに異世界で実行できる日がやってきました。しかし、理想が強すぎるせいで、彼の求める王道展開は空振りの連続。それでも機会に恵まれたおかげで、彼の運命は知らず知らずの内に世界との関わりを深めていきます。主人公の行いは、異世界にどんな変革をもたらすのか。ぜひ読んでみてください。
描き方によって印象が大きく変わり得る主人公に焦点を当てた作品だと考えています。文章のほとんどが簡潔で、読みやすい作品となっています。読者の皆様にお勧めいたします。