きっとあなたはそれを食べたくなる。心温まる短編小説です。

主人公が立ち寄るうどん屋さんでおにぎりを注文すると、その中には一筋の魚の骨が。
店側に言うべきか迷う主人公の心を押し留めたのは何気ない風景で……。

魚の骨、をテーマに据えて描かれるのは人々の関係性。
穏やかな筆致でそっと描かれるその風景は決して押し付けがましくなく、上品ですらあります。
そして読み終えたあとはきっとおなかが空いているはず……。
落ち着いた気持ちになれる作品、おすすめです。