第4話 140キロを超えたのに
モナカは嬉しかった。
祖父がモナカ譲ってくれるというクルマは、祖父が人生最後のクルマとして2年ほど前に新車で購入したハイブリッド車。
そんなに走行距離も延びていないし、なにしろスポーツタイプのスタイルで若いモナカが乗り回してもなんら違和感がないどころか、ほとんどマイカーとして毎日のように乗っている。
万が一に備えて自動車の任意保険は祖父の名義のままだが、夜勤の時に通勤に使い始めた時点で家族限定などの運転者限定を解除してもらった。
同居の家族なのだが、モナカが35歳未満なので、かなり保険料は割高になってしまったようだ。
家族的にはモナカのマイカーとなったスポーツタイプのクルマはホンダCR-Zでグレード1.5アルファ マスターレーベルのホワイトカラー。
もはや通勤だけではなかった。
クルマの速度が140キロを超えた時に起こるあの現象が何だったのか。
それを知りたいモナカは、通行量が少なくなる深夜にかけて何度か試した。もちろんあの現象の際に起こるショックには耐えて顔からエアバックに突っ込むことのないように、全力ではブレーキをかけないように構えながら挑むのだが、なかなか都合の良い道路状況にならないし、なんとか速度が140キロを超えてもあの現象は発生しなかった。
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QUARK STAR USAのらきち @camykogs
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