進行ルート予測
ケイトが俺の提案した協力して一緒に魔物を討伐する事に賛同してくれて、俺は村長にも確認を取る。
「村長さん、これでもいいですか?」
「まあ、わしらとしちゃあ魔物が退治されくれりゃあいいし、あんたらもザックから成功報酬をもらうっちゅうんなら懐も痛まなくてすむわい」
「決まりだな、ケイト、イザベル、よろしく頼む」
「ああ、よろしくね、リッキー」
俺とケイトは互いに挨拶する中、イザベルが言葉を発する。
「ケイトが決めた事なら私が反対する理由はありません、それでどのように魔物退治をしていくおつもりですか?」
「ああ、俺達は君達も加えて5人になったし、手分けしてまずは魔物の目撃情報を集めて、それを元にした進行ルートの予測を立てて狙って行こう」
「ええ、ですが、それなら2通りのルートを考えて、あなた方、私達に分かれて迎え撃つという形はいかがでしょうか?」
「ちょっとイザベル、それじゃあ協力して討伐する意味がないでしょう!」
ケイトはイザベルの案に対して反論をするが、イザベルはそれに対して自分の考えを話した。
「協力するからこそです、連携は慣れた者同士がしやすいですし、今回の魔物は大型なので例え夜でももう片側で戦っていても加勢には行きやすいと思いましたので」
「ああ、俺もイザベルの考えが正しいと思う、協力するとはいえ、連携は慣れた相手の方がいいだろうからな」
「確かにそうね、それじゃあ早速目撃情報を集めましょう」
ケイトの呼びかけに応じて俺達は当初予定していた魔物の目撃情報を集める事とした。
それぞれ情報を集め終えると、村長の家の前で進行ルートの予測を立てていた。
「目撃情報を地図に照らし合わせるとこんな感じで移動しているのね」
「まだ村の人や作物に被害は出ていないが、今夜はどこかの村に到達するかもしれないな」
「そうね、その前にその魔物を倒さないとね、イザベル、進行ルートの予想は?」
「そうですね、この村に真っすぐ来るのが考えられますが、ここより少し離れたこの村にも行く事も考えられますね」
イザベルの考えた2通りの予測ルートを聞き、俺はその割り振りを全員に話した。
「それならばこの村への進行ルートにケイト達が、俺達はもう1つの村へのルートで迎撃準備をしよう」
「ええ、任せたわ、あ、シーナちゃん、もし魔物に襲われたらすぐに私達に助けを求めに来てね!約束よ!」
「え?でもそれじゃあ師匠達が……」
「大丈夫よ、あの2人だったら簡単に死なないでしょ」
「あいつ、俺達の命を軽く見てねえか」
「いや、多分あの方法が俺達の生存確率が上がるな、だけど向こうからの助けはどうするか?」
ケイト達は2人なのでどういう形で助けを求めるか考えているとケイトが笑顔で俺に近づいてきた!これは何かありそうだな。
剣しか取り柄がないという事で追放された元冒険者、辺境の村で魔物を討伐すると弟子志願者が続々訪れ剣技道場を開く burazu @ban5
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