ほぼ日記というか、思考整理のための文章。

 作家は実際に体験したことしか書いてはいけない。


 Xのタイムラインに一時期流れまくってた言葉である。

 これってつまりどういうことが言いたいの?


 個人的解釈としては、

「自分が体験したかのように書けるようなことじゃないと、面白い小説は書けないよ~」

 みたいな風に受け止めている。


 だから、一理あるとは思っている。

 言葉通り受け取ろうとすると、さすがにそれはねえよってなるけど。


 だがしかし。

「実際に体験したことしか書いてはいけない」

 という縛りを厳格に守ったとして。

 僕はどれくらいのことが書けるのだろう?


 僕は自分の人生を薄いと思っている。

 いや、正しくは薄いと思うようにしている。

 自分の人生なんて、大したことは無い。

 そんな風に考える癖がついている。


 要するにあんまり書けないだろう、と思っている。

 けれど、そこが良くないことなんだろうなとちょっと思ったり。


 誰にだってその人独自の感性がある。

 似通った経験だって、受け取り方が違えば全く別物になる。

 それがオリジナリティになって、面白みが生まれる。


 言葉にすればそんな単純なことなのに、僕は自信が無い。

 一種のバイアスというやつ、なのかもしれない。




 そんなこんなで、小説ではないけれど、手始めに僕にしか書けない(かもしれない)ことを書いてみる。


 僕は基本的に、一日一遍の140字小説を投稿している。

 本当はもうちょい長い掌編小説も一日一遍投稿したい。

 もっと言えば長編小説の執筆も継続的に行いたい。


 けれど現状、もっとも達成率が高いのは140字小説を一日に一遍投稿することである。


 それ以外のタスクの実行率は極端に低い。

 習慣化すればできるのだろうけど、モチベーションに頼っている間は恐らく無理だろう。


 それで、今日はなんでこんなエッセイを書いているのか、という話になる。

 端的に言うと、今日はもう140字小説を思いつける気がしなかったからだ。

 でも創作の習慣を止めたくはない。

 そこで、簡単に書けるエッセイ的なものを書くことにした。


 実は、こういう文章を書くのは、140字小説を書くより簡単だ。

 文字数の縛りも無ければ、一から思いつく必要もない。


 140字小説はワンポストにおさまる文字数であり、なおかつ面白いアイデアであることが重要だと個人的に考えている。


 天啓的に思いついたネタがあればそれを形にするのは容易。

 しかしそれが無ければゼロから何かを生み出す必要がある。


 正直、マジで大変。


 それに比べて今書いているこういう文章はどうだろう?

 毎日考えているようなことを言葉にすればいいだけ。

 アイデアを一から生み出し、文字数内に収めるのに比べれば、とても容易い。


 要するに140字小説を書くのは大変で、ほぼ毎日書いていようと楽ではない。

 それ以上の活動をするのは今の僕にはもっと大変。


 以上が僕にしか書けない話である。

 いや、多分他の人にも書けるけど、まあまあ少数派な体験談ではあると思う。 


 まあ、多分小説とかにおける「実際に体験した話」とは趣向が違うと思うけど……

 せっかくなので言葉にして残しておこう。

 

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