第4話情緒不安定

娘が生まれ4日目。黄疸が強かったので、娘はNICUに入れられました。

その後、医師に呼ばれ、別室に入ると、そこには小児科の医師、小児心臓内科の医師、助産師、何と夫まで来ていました。

医師の話によると娘はダウン症の疑いがあり、エコーで診ると心房と心室に穴が開いていて 早期のオペが必要だと言うのです。「とにかく娘を助けてくだかえりましたさい」と言うと「一緒に頑張りましょう!大丈夫!」と医師も強く言ってくれました。

様子を見る為に、娘はそのまま入院でした。家の実家の両親はガラス越しに「この子は頑張るよ!」と言って私を励ましてくれたにも関わらず結局F代は1度も孫の顔を見に病院へはきませんでした。

1か月後、娘の、染色体検査の結果ダウン症で間違いないと言われましたが、命があってくれればいい、手術して元気になってくれればいいと心から思い、お家にかえりました。これからは娘の産まれた病院の小児科と某循環器病院との通院が始まるのですが。(早く元気になろうね)という気持ちだけしかありませんでした。

帰って来た事をF代に報告すると、すぐ連れて来てと言ったので、娘の心臓に少しでも負担が少なくなる様にクーファンというポータブルのベビーベッドに乗せて連れて行き、娘の今の状態を話すと、突然、大声で「なんで!なんで!孫まで障がい児やねん。私が何、悪いことしてん!なんで!わたしばっかり こんな目にあうねん!じーさん(義父)の世話もせなあかんし、私ばっかりに不幸がくるわ!なんで!私ばっかり苦労するねん!おかしいんとちがう!」と叫ぶのです。

なんとか、その場はなだめて「私は、苦労やと思えへんし、何より大変なんは、この子やし、自分の娘は可愛いで」と私が言うと、F代は笑い出して「そんなん言うて

そのカゴ(クーファンの事)その辺に置いて行くんちがう?それか、この近くに障がい児施設があるから、そこいれたらいいねん」と言うのです。

ビックリすると言うよりも、そんな事を冗談にしても。平気で言うF代の言葉に耳を疑い、初孫に対して、そんな事しか言えないF代に悲しくなり、私は言葉を失ってしまいました。そして、叫んだり、笑いながら そんな事を平気でいうF代の情緒を疑いました。

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女同士で、いきまひょ だっち @ayamanashow

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