エピソード1 有勝(ありがち)サブエピソードB
~”わかる~おばさん”の小さな
―― 火華が隣の部屋で聞き耳を立てている
長男
角子は、母方の叔母の
角子:「最近どうしとる~?いつもお母さんのお墓参りに行ってくれてありがとね~。」
文子:「良いのよ良いのよ。それより、角子ちゃん、知ってる~?姉さんの家の長男と長女が二人とも精神科へ通院してるみたいなのよ。仕事もできないみたいで、長男は姉さんと同居だけど仕事にも行っていないらしいのよ。困っちゃうわね~。姉さんも大変よ~。嫁に行った娘もおんなじようだもの。近所の人の手前、外に出すわけにも行かないから家でじっとしているだけまだマシよね~。」
角子:「(普段より
文子:「旦那さんの、ご実家の方はどうなの?」
角子:「両親は入院してるでね、手はかからんだけど、ケアマネや病院からチョクチョク電話が来るもんでね、
文子:「角子ちゃんも大変ね~。たまには家へ泊まりにおいで。」
角子:「そう言ってくれる身内は、文子おばちゃんだけだよ。嬉しいよ。」
文子:「そう言えば、妹の
角子:「旦那の
文子:「そうだったの、角子ちゃん可哀想に……。」
角子:「文子おばちゃんだけだよ、わかってくれるのは……。」
文子:「角子ちゃんも、大変なのね。兄さんが入ってる
角子:「そう言えば昔お母さんが入ろうとして、お父さんに叱られて入らなかったのを覚えてるよ。」
文子:「村田さんがあんな頑固な人だから、姉さんは亡くなってしまったのよ。みんな兄弟が同じ
角子:「(普段より
文子:「角子ちゃんなら、わかってくれると思ったよ。じゃあ入ってみる?」
角子:「次男の
文子:「あっ、そう……。」
と、言い終わるか終わらないタイミングで文子は電話を切った。
携帯電話をもつ角子の耳には不通音が……。
ツーッ ツーッ ツーッ ツーッ ツーッ ツーッ ツーッ ツーッ
――
無我(炎華):「どちらも、何も解ってないのでは?」
―― 話の全てを無我(炎華)に聞かれていたことに気づき我に返る角子。
角子:「無我、あんたどこから聞いてたの?違う、違うんだよ、アレは文子おばちゃんが、いろいろ言うから
無我(炎華):「何も違わないのに、どうして違うって言うの?何が違うの?わかるって何が?何がわかるの?ほかの人に自分の息子を“アレだもんで”って言うアナタにうちの何が分かるの!?」
角子:「そ、それは……。わけわからん
無我(炎華):「
角子:「うるさい!うるさい!」
無我(炎華):「適当に“わかる~”って言っておけば、世間とうまく付き合える?世間の人から悪く言われない?
角子:「だから
無我(炎華):「その
角子:「お互いに
無我(炎華):「アナタは
角子:「そんなことない!
無我(炎華):「長子姉ちゃんに確認したの? 」
角子:「そんなん確認しないで良いじゃんね。」
無我(炎華):「それじゃあ、長子姉ちゃんは
角子:「言ってない……。でもそれは、あの頭がオカシイ旦那のせいでしょうよ! 」
無我(炎華):「菊さんは、頭おかしくないよ?少なくともアナタよりも
角子:「そ、それは、将来アンタが自立できる保証がないから心配でさ。ちょっと聞いただけじゃんね。」
無我(炎華):「ちょっと聞いただけ? ……。自立できる保証がないから?……いつか自立できるって信じてないんだ……。」
――無我が
無我:「あのさー、俺はアンタのせいで、彼女から“
角子:「そりゃ心配だからでしょうよ!
――そこで、無我に憑依している炎華が
無我(炎華):「もしも~し?アレって何だ?差別的なことですかぁ?ダメだよ~、“わかる~おばさん”!今は差別はアウト~、ハラスメントもアウト~!繰り返すとレッドカードだよ~?」
角子:「何かさっきから無我、変だよね? 頭がどうかしちゃったのかねぇ?」
無我(炎華):「どうかしているのは アナタの考え方です! てゆ~か、今って令和だから~♪ おばさん何時代の人~? 」
角子:「何って……昭和だけど……。」
無我(炎華):「今は令和! いろんな意味で、わかってる~?」
角子:「何が言いたいだね? わけわからん。気分悪い。」
無我(炎華):「どこがわからないの? 言ってくれたら説明するよ~? “わかる~おばさん”は、わからなくなると気分が悪いの? それとも、アナタが自分よりも劣ってると思い込んでいる精神疾患がある人が、アナタに解らない高等な発言をすることが受け入れられないから気分が悪いの? 人間は誰にでも得意不得意はあるものだよ? わからないことは恥ずかしいことじゃないよ。わからないことを“わかる~”って言っちゃうところに問題があるの~。それは解るの? 自分の無知を知ることこそが大事なのよ! 自分が知らないことを知って、そこから学んで覚えれば良いだけじゃない? そうしてる人はどんどん先に進めるのよ! 」
角子:「話が長いとわけわからない!気分が悪い! 黙れ! 」
と言って、角子は
無我(炎華):「醜い……美しくないなぁ……。わからないことを“わかる~”で済ませたり、単身赴任中のお父さんに納豆しか食べさせないで、アナタは、自分ばかり鰻やステーキを食べたり、メインディッシュを肉料理と魚料理の両方食べたりしているよね?それを続けていたら、体だって当然我儘ボディーになるよね~。だけど、アナタは、それは止めようとしないで、高級化粧品や高級の補正下着を買って使っている。それって、何かが違くない?」
角子:「何が言いたいだね?」
無我(炎華):「だ~か~ら~、外側をいくら取り
――何も言えなくなり、
情熱と美学の追求
――角子の前にいる無我の体から飛び出し、炎華は美しい
炎華:「うちの美学に反する者には
と言いながらウインクをする。
角子:「は? お仕置き? なんで私がそんなんされないかんの? 」
炎華:「まあまあ、楽しんで~♪」
と言いながら、炎華は内心“ざまあ~”と思い、ニヤッとほくそ笑んだ
――すると、辺りが異空間に変わり……角子はバランスボールに座っている。
そして、角子のまわりには山積みになった、クロスワードパズルとナンプレが……。
角子は、この状況に
炎華:「
――炎華の目の前で、
炎華:「ああ、言い忘れちゃった~。バランスボールの上でバランスを取るのを20分くらいして熱を出した人もいたよ~?(ウフッ)」
と言って炎華が冷ややかな笑みを浮かべる。
角子:「こんなの解るわけない!解らないに決まってるじゃんね!」
炎華:「あ~、言っちゃった……。今のが正解!“解らない”って言うと
と、言う炎華は少し不満げな様子。
―― 辺りは再び
角子は、その場にしゃがみ込んで動けない様子。
炎華:「あのさ、今度また精神疾患の人を差別するような“わかる~”をいったり人を傷つけるような“わかる~”を言ったり、“わかる~”を言わなくても“ハラスメントな行為”をしたら、うちはまた、“わかる~おばさん”に、お仕置きしに来るからね!」
火華の教え
――どうも、ご無沙汰しております。天の声です。今回もよろしくど~ぞ~!
それじゃあ炎華に締めの挨拶をしてもらおうか。
炎華:「“わかる~おばさん”て、最近どこでもよく見かけるけど、このおばさんは中でも強烈だった! “わかる~おばさん”は、世間に良く思われたいっていう小さな野望の“わかる~”をやたらに言う生き物だった。それだけじゃないよ? 今回の“わかる~おばさん”は“精神疾患ハラスメント”もしまくっていた!信じられない!“精神疾患の人が彼女の二次三次的な被害”にあっていたんだ!あり得ない! “わかる~おばさん”は、コンプライアンス的に“確実にアウト”! 今の時代に合っていないよね~? 同じことを繰り返したら絶対許さない! 次やったら、うちが、またお仕置きをしてやるんだから! あとね、親戚の精神疾患ハラスメントおばさんも最悪ぅ~。 今度やったら、
――なるほどなるほど、
“わかる~おばさん”が反省して、“わかる~おばさん”の自己中心的な考え方が、この先、今よりも良くなって、二次三次的な被害にあう人が減っていきますように、某(それがし)もお祈りしようじゃないか!
それじゃ、また会う日まで、アデュー!
(エピソード1は更につづく サブエピソードB完 ナレーションは天の声でした!)
四智円明に月輝る たこやきこうた @takoyaki-cottasan
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