私、治癒魔法を覚えます

エレン様は、お父様の執務室の隣の客間に通され、しばらく泊まり込みで私に治癒魔術を教えてもらうことに、


早速魔力測定の後日、早速勉強が始まった


エレン「僕の呼び方はあの時言ったようにエレンでいいよ、人目があるところではさすがに様をつけないと、叱られるだろうからね」

クリスリア「じゃあ、私はなんて読んでいただきましょうか」

エレン「クリアでいいかい?略称の呼び方のほうが距離が近いように感じて、接しやすいだろうからね」

クリスリア「え、えぇ、それじゃあそれで行きましょう」


いきなり略称かぁ〜、んまぁ、そっちのほうがむこうも呼びやすいだろうし、受け入れよう


エレン「さて、それじゃあ魔法の基礎は僕が教えて上げよう、」

クリスリア「はい、お願いします」


この世界の魔法は詠唱がないと魔法が使えないみたいで、一言でも詠唱を間違えると、魔法は発動しないらしい、そして、詠唱の他にもう一つ必要な物がある、それはイメージ力、その魔法がどんな効果をもたらすのか、イメージする必要がある


エレン「まずは、簡単な低級治癒魔術から、僕の詠唱をよく聞いていてね」

クリスリア「はい」

エレン「『神が齎したる奇跡の力、どうか眼の前の傷ついた者に癒やしをお与えください ヒーリング』、はい、これが詠唱だよ、「ヒーリング」、だけでも魔法は発動できるけど、こうやって前に文章をつけるとイメージがつきやすいから、最初はあったほうがいいと思うよ」

クリスリア「わかりました、しっかり覚えますね」


先ほどの詠唱を繰り返し聞かせてもらって、復唱できるようになった


クリスリア「神が齎したる奇跡の力、どうか眼の前の傷ついた者に癒やしをお与えください ヒーリング」

エレン「おぉ、覚えが早いね、そしたら次は実際にやってみようか、普通の人は、ここで止まっちゃう、イメージが難しいんだよ、回復魔法は特に難しいよ、炎や水何かの魔法はイメージが簡単なんだけど」

クリスリア「じゃあ、なんで簡単な魔法じゃなくて、一番難しい治癒魔法を?」

エレン「...僕は苦手なんだ、攻撃的な魔法は」

クリスリア「本当に、お優しい心の持ち主ですね」

エレン「さて、話を戻して、まずはやってみようか」


エレンは、枯れた花の入った植木鉢を持ってくると


エレン「じゃあこれに回復魔法をかけてみて、花が元気になるはずだから」

クリスリア「わかりました、やってみますね」


花に手をかざし詠唱を始める、花がどんどんと元のきれいな姿に再生していくのを想像して、


クリスリア「神が齎したる奇跡の力、どうか眼の前の傷ついた者に癒やしをお与えください ヒーリング」


そう唱えれば花は色を取り戻し、再び立ち上がって、きれいな花を咲かせた


エレン「おぉ...まさか一発で成功するなんて、本当にすごいですね」

クリスリア「イメージする能力なら、私ものすごくあるので!」


前世では絵とか得意だったし、頭の中で空想そうるのが大好きだったからね


エレン「これだけ覚えが早いなら、すぐに僕に追いつけそうですね、今日はこのくらいで、明日はまた新しい魔法を教えますね」

クリスリア「はい!わかりました!」


魔法の勉強をするのは楽しいな、明日も楽しみだ

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国の王子との婚約を断りきれなかったので、前世やってみたかったキャンプを楽しみながら逃亡生活することになった公爵令嬢の話 わらし @warasi1201

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