私、王子様とひとつ屋根の下

水晶玉が割れた、つまりは、私の魔力は、エレオノールさんの魔力の二倍、それより高いということだ。


エレオノール「あははっ!!面白いよ!まさか割れてしまうとは思わなかった!」

クリスリア「えっと...その水晶玉って、貴重なものでは?」

エレオノール「あぁ、この国で一番純度が高いものだ、それの最大容量を有に超えてしまうとは!水晶玉以上に良い収穫だ!君、宮廷魔術師になる気はないか?」

クリスリア「えぇっ!?お、恐れ多いですよっ。」

エレオノール「何をいうか、この歳でこれなら間違いなく大物になる!どうだ?本当に入る気はないのか?」

クリスリア「も、申し訳ありませんが...遠慮しておきます。」

エレオノール「残念だな...だが、もし気が変わったらいつでも王城へ来てくれ!歓迎するぞ。」

クリスリア「あはは...。」


苦笑いしか出てこない、急展開すぎて頭が追いついていない


エレン「すごいね...ほんとびっくりしちゃったよ。」

クリスリア「...あれ?エレン様...口調が...。」

エレン「あっ...申し訳ない、素が少しだけ出てしまったよ。」


ふーん、エレン様も年相応な素持ってるんだぁ〜、口調が柔らかかったしね


エレン「えーっと、よかったら僕、治癒魔法の講師しましょうか?」

クリスリア「ふぇ!?!?よ、よいのですか?国の王子が...。」

エレオノール「それはいいな!エレン王子は治癒術に関しては、国一番とも言えるほどの実力者、遠慮することはない、王子から提案していることなのだからな。」

クリスリア「じゃあ、お願いします。」


習っておいて損はないだろう、ここまで来たら、王子との関係なんて知ったことはない!婚約なんかがどうなろうと、どうせいつかはこの国から逃げ出してしまうんだし


エレン「では、しばらくの間、ここに滞在させてもらっても構いませんでしょうか?」

クリスリア「へ?」

アラン「えぇ、構いませんよ。」

クリスリア「えぇっ!?」


嘘でしょお父様!?


アラン「何を驚いている、そちらのほうがいいだろう?」

クリスリア「ま、まぁそうですが...」

アラン「なにか文句があるか?」

クリスリア「い、いえ...何も」

アラン「ではエレン王子、今日からよろしくお願いします」

エレン「えぇ、よろしくお願いしますね」

エレオノール「頑張れよ、期待の新星、クリスリア・アーガストよ!」

クリスリア「え、えぇ...精一杯頑張ります」


エレン王子とこれから何日か暮らすのかぁ、んまぁ...別に支障はないか...







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