概要
海を制する者が世界を制した
魚人族なのに水魔法が使えず、土魔法だけが使える異端児として過ごしたフレデリクは、兄弟が夭折したことにより、急きょ次期族長として選ばれることになった。日陰の人生を歩んでいた彼も、同じ魚人族たちから”王子”と扱われはじめたことで、次第に自らの”役目”について考えるようになっていく。”魚人族の王子”として領内を奔走する日々。
しかし充実した日常は長く続かなかった。
バルト海の覇権を争っていた宗主国のデーン王国と、エルフのスルージャ王国の関税交渉は困難を極めていた。それに伴い両国内の急進派から上がる開戦の声に、次第に国境沿いでも不穏な空気が流れ始める。
そのさなか、父である現族長が突如死去してしまった。しかし悲しみに暮れるに時間などない。新しい族長となったフレデリクには決断が迫られていた――宗主国に
しかし充実した日常は長く続かなかった。
バルト海の覇権を争っていた宗主国のデーン王国と、エルフのスルージャ王国の関税交渉は困難を極めていた。それに伴い両国内の急進派から上がる開戦の声に、次第に国境沿いでも不穏な空気が流れ始める。
そのさなか、父である現族長が突如死去してしまった。しかし悲しみに暮れるに時間などない。新しい族長となったフレデリクには決断が迫られていた――宗主国に
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