「短歌の秋(11月)」投稿作品
塚本 季叡
寒い夜 テーブルの上の マグカップ 一期一会の ミルクティー
暦の上ではもう冬になった今日この頃。紅茶好きの私はそろそろ温かいミルクティーが恋しくなってくる季節を迎えた。しかしこのミルクティー,毎回同じように淹れているつもりでも淹れるたびに微妙に味が変わっている。もしかしたら使っている牛乳によって変わるのかもしれないが淹れ方は変えていない。それでも飲むとときには牛乳の風味が強かったり,紅茶の渋みが効いていたり,甘味を感じたりと不思議と同じ味に出会ったことが無いように感じるのだ。
今回の短歌はそれを踏まえて詠んだ。寒い夜にゆっくりと飲むミルクティーは身体をじんわりと温める。ただ私は猫舌なのでいっぺんにごくごく飲むことは出来ない。自然とテーブルに大きめのマグカップ(一応ティーカップも持っているがいかんせん紅茶が好きすぎて量が足りない)にたっぷりと入った状態で置き,チビチビと啜るようになる。その様子を切り取ってこの短歌に表してみた。「一期一会のミルクティー」というフレーズで今月のお題である“濃さ”を表現出来たように思う。
ただ,ミルクティーが好きな私でもシナモンなどの香りの強いスパイスが苦手なのでチャイやシナモンティーは苦手である。いつかはその魅力にも気付けて本当の意味での紅茶好きになれる日が来るのを期待している。
「短歌の秋(11月)」投稿作品 塚本 季叡 @love_violin_tea
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