Day2 衣はあるが食住がない

チチチチチ

クルッポー

ピヨピヨ

夜が明ける合図がした。

(朝…か…)

そう、朝だ。

一般人なら

ベッドからでて、カーテンを開け、「いい朝だ!今日も頑張ろう!」と

言うだろう。

だが鬼之魅きのりょう様は違う!

「準備運動に1000里4000kmほど走るか…」

そう、今日の第一声目から、準備運動から全ておかしいのだ!

〜10分後〜

「良い運動になったな」

(食事は…)

視界端何かが横切る

鹿だ。

すぐに通り過ぎ常人なら目で追えないだろう。

でぇすぅが!

鬼之魅様は鹿が止まって見えるほどの動体視力だ!

眼力だけで仕留めるとかいうわからん能力を使うぞ!

魂破壊ノ眼力たましいはかいのがんりき

ドサァ!

〜鹿Side〜

俺の名は鹿!

最近の趣味は人里に降りて飯を漁ること!

今はその帰りだ!

あれ?あそこ人間っぽいの居るじ

ゃん!

まぁ俺の姿は追えないがな!

ドクン!

何か…気持ち悪く…

ドサァ!

〜鬼之魅様Side〜

「ふむ、まぁよい鹿だな」

『手刀捌き』

この技は手刀で、包丁よりも鋭く相手を切断する技だぞ!鍛え抜いた先にある技だ!

『一ノ星 火炎の球』

この技は陰陽道の中で初歩中の初歩!

普通はロウソク程度の火しか生み出せないが、鬼之魅様はロウソク程度の火から、10㎥ほどの大きさの火まで自由自在に生み出せるぞ!

ドンッ!!

〜山で拾ったハーブの鹿焼き〜

(我ながら上手くできた!)

一口、二口と口に運ぶ。

(美味!手が止まらぬ!)

食事確保完了!


〜11:00am〜

「さて、次は何をするか…まず人間に見られたらまずいな…」

『三ノ星 幻影跋扈げんえいばっこ

姿

さて、お気づきだろうか?

この陰陽道を使えば…人の世界に馴染む事ができるということに…!

でも白首烏はくしゅうはしなかった。

それはなぜか?

説明しよう!

鬼之魅様は膨大な霊力があり最高陰陽道五ノ星すらいとも簡単に操る。

だが鬼之魅様の配下格下はどうだろう?

霊力が持たず、ものの10分で霊力切れとなる。つまり…鬼之魅様だからこそできる技と言って良い!

ちなみに鬼之魅様は8時間持つぞ!

「家が欲しいが…金?とやらが必要らしいな…」

無ければ作ればいい!の精神で!

『二ノ星 金剛創成こんごうそうせい

純金を250kg36億8825万円ほど創成したが…これで足りるか…?」


〜町にて〜

(とりあえず家屋に行き、家を買うとするか…)

ドンッ!

「家を買いたい!家はあるか!?」

シーン…

「こ、こちらまでどうぞ…」

受付のお姉さんがとっさに判断を下し、普通の客として扱うことに決定するまでに3秒かかる。

「うむ、助かる」

「では、どのような家を買いたいのですか?できればこのような家がいい等様々なご要望にお答えします。」


〜5:00pm〜


「明日も来てくださいね〜!」

「うむ!」

こうして鬼之魅様復活2日目は終わった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

かつて最強と謳われた鬼、最弱と成る 好きな果物?りんごのみ! @20121126

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画