かつて最強と謳われた鬼、最弱と成る

好きな果物?りんごのみ!

解放された鬼編

Day1 1200年間の眠り

〜平安時代〜

「くっ!これでもだめか…無念…」

安倍晴明あべのせいめいよ、貴様はその程度か?もっと力を示せ!」

その戦いは崖で2日に渡って続いた。


「おい、安倍晴明よ、起きろ、おい!」

(……?死んだのか??)

「知ってはいたが、人の体は脆かったな…」

ガラッ

「む?崖が崩れたのか…」

『一ノ星 火炎ノ球』

ドッッッッゴーン!!!

(これで問題はない。あ、撃つ術間違えた…)

ゴシャッ!!

「カ…ハッ」

〜1200年後〜

ミーチューバーSide

「どーも!心霊見てる!?ゆーちゃおでーす!今回の企画は、鬼がいるという崖に行きまーす!」

「いや〜寒気してきましたね…」

〈コメント欄〉1258人視聴中

帰ったほうが良いんじゃね?

それな

お祓い必須やん

え、後ろなんか居るくね?

マジだ…

逃げて逃げて逃げて!!!

「いやいや、冗談キツイですよ〜後ろに誰か居るって?居ないじゃんほらえ?う、うわぁぁぁ!!!!!??」

ブツッ

この配信は終了しました。


鬼Side


(久々に起きたと思えば…我を見た瞬間倒れる無礼者が居る…)

「居るか?白首烏はくしゅう

呼ぶと同時に手を叩く。

パン!パン!

〜5分後〜

(来ない…だと…?まさか死んだ?いやそんなわけ無い…奴はもかなりの実力者、そう簡単に死ぬわけがない)

「手っ取り早く済ますか…」

『三ノ星 意思伝達』

〔白首烏居るか?〕

鬼之魅きのりょう様、生きておられましたか!安倍晴明との戦いから音信不通で心配しました…〕

〔ふむ、そうか、まぁ良い、そういえば貴殿に聞きたいことがあるのだが〕

〔なんでしょうか!何でもお聞きください!〕

〔今何年だ?〕

〔……あれから1200年後です…〕

〔は?もう一度問う。嘘は付くな。今 何年だ?〕

圧をかけて問う。

一般人ならこれで即死だろう。

だが流石白首烏だ。

見事耐えてみせる。

〔あ、あれから…!せ、1200年です…!〕

〔そうか…今鬼はどれほどいる?〕

〔鬼は…将軍六鬼しょうぐんろっきしかおりません…〕

(情報を整理するか…鬼は我と将軍六鬼しかおらぬ。そして我は1200と…)

〔白首烏〕

〔はっ!〕

〔最後の命だ。将軍六鬼を、否この世にいるすべての鬼の支配を解除する。鬼に伝えよ。〕

〔承知いたしました(よっしゃぁ!!!これで在宅勤務じゃなくなる〜)〕

説明しよう!

この世の全ての鬼は鬼之魅様に支配されていた!

支配により鬼之魅様の力が鬼に少しずつ配分されている。

それにより鬼の体は必ずと言っていいほど、角があり、入れ墨があった。

だが今全ての鬼の支配が解かれた!

つまり、皆が知っているような鬼の姿ではなく、人間の姿となるのだ!

だが力の源泉となる、鬼之魅様はずっと鬼の姿のままだぞ!

〜夕方〜

(まずは衣食住の確保、さしあたって金とやらの補充だな。)


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