あとがき


あとがき(2024・11・21)


ここまでお付き合いいただきありがとうございます。作者の副島桜姫です。


こちらは、2024/11/19に一応完結したのですが、最後が救われなかったことから、エピローグ【リーナ】を加えて最終段階としました。


エピローグは、私的には、デウスエクスマキナだと評価しております。

治らない筈の病ですから、あんなショック療法で治るわけないです!


(昔、暗い話を書いていた頃は、デウスエクスマキナを出して、無意味に絶望エンドにすることが多かったですが。キャラを救う為にデウスエクスマキナ出したのは初めてです)


まず、鬱展開に終始したこと、お詫びいたします。


また、元となった、【改稿版 ファムータル ~エルベットの残り雪~】および、【ファムータル後日談~終焉~】(両方合わせて【前作】と呼ばせていただきます)での、勇敢に戦う強い丁鳩を希望なさったかたは、落胆なさったかと思います。


前作では騎士団率いて戦っていましたが、丁鳩の心に焦点を当て、ああなりました。


丁鳩が抱えていたもの、書くとこうなるのです。


以下、主要キャラやアイテムを中心にお話しします。


●丁鳩について

何度も、また剣を持たせて愛馬に乗せたかったんですが……ごめんなさい。そうはなりませんでした。

もともと前作でも、私の好みどストライクのキャラで(褐色の肌の偉丈夫、弟思い、これで銀髪だったらまさに、だったのですが、礼竜が設定上銀髪なので避けました)、このキャラを深く書いたらシナリオ崩壊するからと掘り下げず、敢えて軽く触れていました。

ちなみに瞳が濃紺という普通ない色になりましたが、魔国の呪いとかその辺の関係ということにして、丁鳩の色にしたかったんです。

丁鳩が魔国で抱えていたものを出す関係上、もう戦わせることはできないと判断、こうなりました。


前作で軽く流していた内容は、こういうことでしたので、それを書く以上、もう戦わせず穏やかに過ごして欲しかったんです。





●ヨセアについて

前作ではとんでもないキャラでしたが、今回はまともです。

サティラートを見ていない。魔国の事情を知らず好奇心いっぱいの平和ボケとうのが、書いていて都合が良かったので。

まあ、ヨセアに子種があれば、礼竜もあんなことをせずに生きていたかもですが……つくづくすみません。

下手な好奇心で無神経にしたこと、礼竜の件で丁鳩に同情的で、色々世話焼いています。

なお、本文中に護身術程度の訓練を受けるとありましたが、あれで魔力の使い方も一般王族並みに上達しました。





●イオルについて

前作と同じく、イザベリシアに消去法で選ばれましたが、丁鳩の本音を出すのに利用させてもらいました。

まあ、本当に、一番まともですから。

困ったお菓子を断れない、人を利用して助かることができない、まともな人間です。


ちなみに、超個人的意見ですと、ホイホイ正体も分からない物をもらう方が悪いんです。私の大好きな声優さんは、ファンからのプレゼントは、たとえ手作りのお守りでも受け取らずに返しているそうです。


なお、イオルに贈られた変な菓子の元ネタは、乙女ゲームでありがちな話……ではなく、実際にアイドルはじめ有名な人たちが困った例を元にしました。

毒入りはもちろん、月の血が入ったバレンタインチョコもあったそうです(どうやって判明したかは明かされていません)。故に今は、アイドルに贈られたバレンタインチョコは、手作りだろうが既製品だろうが、全部廃棄ですので、送っても無駄です。食べ物が無駄になりますので、やめましょう!!

エルベットは製菓会社の陰謀もないのでチョコレートに限定しませんでした。そもそも、年中イオルはもらってたわけですし。

追跡魔法のかかった袋は、最近あった、アイドルへのプレゼントにGPSが仕込まれていたという話から。


……女嫌いや女性恐怖症になっても仕方ないレベルなんですが……。現に、アイドルの女の子は、再起できるのか分からないくらい、GPS入りの話に怯えていました。





●礼竜について

初っ端から鬱でした。

あれだけ遺伝病で死なず生きられると書いてあの展開ですみません。

前作では雪鈴とべったりで、頭にお花とお菓子しか詰まっていない純情平和頭でしたが、本作では一番大事なのが丁鳩で、すぐに子どもも作りました。

魔国ではエリシア邸に閉じ込め、終始扱いが酷くてすみません。

礼竜と雪鈴も婚姻なく終わってしまい、展開上必要だったとはいえ可哀想なことしました。


婚姻を挙げなかったのは、雪鈴に惚れて側にいて欲しいと思って連れてきたものの、本当に王族にしてしまっていいのか?という戸惑いがあった為です。


ヨセアが感じていた通り、王族の子どもが足りない以上、いずれは神殿は礼竜を使い棄てたでしょう。敢えてその前に、兄の傷が浅いように、考えてのことです。

礼竜がああしなければ、兄やヨセアが適当に死んだことにされ、リディシアとイザベルシアが寡婦となった後に再婚という手もありました。





●サティラートについて

前作ではノリ突っ込みを兼ねたブレーキ役も担ってもらいましたが、今作は非常に損な立ち位置になりました。

前作でもレヴィスと呼んでいましたが、ついに名前も呼ばない、自己中キャラになってしまい……。

ちなみに、馬蹄を贈った時は、まさかそうなるとは思っておらず(馬蹄が中に幸運を貯めるということで選んだんです。ちなみに、開いているほうを下にすると、魔除けだそうです)、本当に取りに行くか迷ったのですが、結論はあの返事です。

国名の報告の時は、あの弟なら何も言わないと思い、事実そうだったのですが、リーナの件がきっかけで弟が治り、ああいった問題に発展しました。

まあ、兄弟という甘えがあったのでしょう。

ちなみに、エルベットで事情を知る人間からは、誰からも、丁鳩が治ったのは事実だが経過があんまりなので謝れと言われています。

丁鳩も、サティラートが最初に王城で騒ぎを起こしたのは自分のせいなので謝るつもりですが、リーナに謝ってもらう方が先と考えています。


まあ、最後の展開でしわ寄せが行ったキャラで、一番扱いが酷かったです。







●双子の魔力剣について

ああいった強力な武器は滅多にありません。

本編の通り、丁鳩のものはなくなりましたが、サティラートは、ヨセアが無理矢理寄越した手紙でそれを知った後も手放しませんでした。サティラートが【レヴィス】から出向した際も持っていて、実質、護衛も任されていましたが、終始目つきと言葉遣いが悪いので、あちこちから叱られていたようです。




●ガラスの花かごについて

エピローグにて、再作成されたものが戻りましたが……。

現代風に言うと、某オー●トリア製クリスタルガラス(言ってしまえばス●ロフスキーなど)の一点もの、しかも大きいというくらいの高級品です。

まあ、庶民の手が届くものではないですね。城下のお店でも、陳列棚からして違いますが、相手が王族なので店主も躊躇なく勧めます。

 私もそういうの欲しいですが、ガラス屋さんで安価で買った小さな量産硝子細工で我慢しています。

 スワ●フスキーのオブジェをいつか買いたくてメルマガ取ってるんですが……なかなか手が出ません。





●純白の悲願花について

彼岸花は、赤、黄色、白(土質によって色が微妙に変化)は、私も育てて咲かせています。その他、橙、ピンク、純白もあるそうです。

ただ、ピンクと純白は球根が非常に高価で手が出ず、特に純白は気になるものの、実際に咲かせて純白かは確認できていません。

過去、某通販で見かけたトラブルですが、品種改良の末に純白のポインセチアができたと大々的に高額で予約販売、完売し、届いたらすぐに、少しピンクが入っていて純白じゃなかったとの抗議書きこみが殺到していました。(私はその抗議書きこみが殺到している最中にその商品を知りました。)

写真は、加工なのか、カメラマンに指示したのか知りませんが、純白に映っていました。


作中で礼竜が作った白は、現実では【リコリス・アルビフロラ】と呼ばれる土質で微妙に色がつくものがモデルで、本当の雪鈴のレースの悲願花は純白としました。





最後に

男娼など散々書きました、作者、BL本は読んでおりません。昔後輩に読まされ、撃沈しました。具体的な内容がないのは、そういうことです。





では、お読みいただきありがとうございました。


   2024・11・21 副島桜姫



※作中に出てくるアロマテラピーですが、本当に効く人にしか効きません。また、精油(アロマオル)によっては人体に有害なものも多数あります。

なので、香りを嗅げば治るという思い込みは捨てて、本当に大丈夫か検討なさることをお勧めします。

特に、頭痛に良いというのがあったら、お気を付けください。片頭痛が良い例ですが、良い香りでも、臭いでかなり悪化するものがあります。(医学的にも、片頭痛は臭いで悪化するとなっています)

また、動物が嗅ぐと即死するものも多数あり、例えばオカメインコの前で精油(アロマオイル)を焚いて即死した、など有名です。動物がいる場所では絶対に使わないようにしてください。本作では、鳥籠を別室に移したのちに行っております。

効かない人には本当に逆効果ですので、安易に、自分に効いても人に推さないようにしましょう。


効く人に正しく使えば効くので、演出上使いたかったのもあって作中で使いましたが、普通はあんなに効果はないです。その辺はフィクションです。


※アロマオイルを売っているお店でそういう質問をしても、非常に都合が悪いので揉み消されます。最悪営業妨害と言われますし、理不尽なことに【店の権利を侵害した】と訴えらえますので、アロマオイルで酷い目にあった人に聞いたほうがいいです。

 無理な品種改良で遺伝子的に特有の病気がある人気ペットの遺伝病をネットで言うと危険なものが送り付けられるのと同様です。何をされるか分かりませんので、間違っても販売業者やそれで儲けている人に聞いちゃダメです。


※以前、アロマテラピーに嵌っていた時に、アロマオイルで頭のマッサージを知り合いにすすめられ、ある程度人体に悪いオイルがあるという知識はあったので詳しい説明を受けてから施術を受けたらとんでもないことになり、後で調べたら施術前の説明は嘘八百でした。しかも、うちのアロマオイルは特別だ、他のような害はない製法から違うものだと、買うように執拗に勧めてくるので名前で調べたら、どうみてもマルチにしか見えなくて、人によっては完全にマルチだと断言していました。法の網をかいくぐったものと思われます。(マルチでしょ?と言ったら、侮辱したとか名誉棄損だとか、これ幸いに騒ぎ、下手をすれば法的手段に出ますので、本人にマルチだと言ってはいけません。向こうは法律を熟知し、法律のスレスレで動いています。)

勿論、最初に頭のマッサージを勧めてきた人も同類でした。

以後、最初だけ安くて買えば地獄(会員にされてしまいます)のオイルを買えとしつこく、動画を撮りながら、買う気がないこと、二度とこないで欲しいこと、今後どのような手段だろうと連絡をしてきたらその後の連絡は全て警察を通じて行うことを宣告し、念のために内容証明郵便で同じ内容を送ったら、諦めました。(法の網をかいくぐっていますから、法に触れる基準はわかるのです。ちなみにこれは、民法専門の教授が迷惑セールスがしつこい時に法的に来られなくさせる手段として教えてくれたものです。多くは、内容証明郵便まで送らなくても、動画撮ったことで、次の勧誘があった時も動画を撮れば警察に被害届が出せます。封書などが届いたら、二度と来るなと言った動画とその封書だけで警察に任せられます。)

その危ないアロマテラピー関連会社の名前を書くと、こちらが名誉棄損などの罪で訴えられますので、明言は避けます。本当に、あちらは法を熟知していますから)


アロマテラピーは、個人の責任と判断で行ってください。

くれぐれも、騙されないでください。

効く人間に、正しい方法で使えば、良い効果があるのは事実です。


ただし! 頭痛は間違いなく病院にかかったほうがいいです!

今は(私が住んでいるのは田舎なのでないですが)頭痛専門の外来も大きな町にはあります。片頭痛なら片頭痛のお薬が今はありますし、私のしつこい頭痛は頸椎ヘルニアと判明、専用の薬で治っています。

正体不明なアロマに頼るより、病院行ってください!!


あと、不眠ですが……これは難しいです。

世間一般に医薬品としてドラッグストアで手に入るのは、ほぼプラシーボだと思います。酷い場合は、一時的には効いても悪化することがあると聞きます。かといって、内科で相談しても、軽い不眠なら軽い睡眠薬で眠れますが、重いと効きません。

もう小説を読んで察した方もいらっしゃると思うので言いますが、私は精神科に罹っていますが、精神科なら強めの睡眠薬もある程度出るのですが、最近は、重い話ですが、睡眠薬や向精神薬の過剰摂取で自死する人の問題があって、出せる薬の量が制限されています。

主治医のアドバイスでは、眠れなければ、何もせず、部屋を暗くして静かに目を閉じで横になるのが一番だそうです。

眠れなくても、それだけでだいぶ回復します。

まあ、私は最近は寝込むことが多く、睡眠は過剰なくらいですが。

要するに、アロマで解決するのはごく僅かな例で、多くが、誰かに不眠を漏らしたら、好意だろうと悪意だろうと、効果の保証できないアロマテラピーを勧めてくる例が多いということです。効くひとは効くんですが。

悪意で勧められてカモにされた人を知っているので、やはり【アロマで儲かる人】に聞いてはいけません。


【儲かる人】に聞かず、調べてから試すことをお勧めします。本当に、嵌める手段は悪質です。


最後に。私が精神疾患だからと、突っ込んだことを好奇心で聞いてきたり、自分も精神疾患だから仲間が欲しいとか、誰かが精神疾患だから対処を教えてくれとかいうのはお断りしております。

以前、私のSNSが、無責任に頼ってくる人で溢れてアカウント消えましたし、そもそも私に言えるのは、精神科に行って診てもらえということだけです。私は診療所ではありません。医学的知識もなく、もちろん責任も取れませんし、そもそも人の深刻な悩みを聞ける状態ではありません。私も、ただの患者で、お友達も募集しておりませんし、何もアドバイスできません。(勝手にググる前に病院行ってください)


実情を言いますと、結構、物書きでは珍しくないようです。精神疾患。

そうして、分かる人は文章から分かるので、こうして明言しました。特に本作では、被ってた猫が取れたので、見る人が見れば明らかです。

何故、物書きに多いのかは、分かりませんが。

過去の文豪にも多いですし、私の大好きな漫画家先生もメンタルなご病気で、原稿が止まる度にファンレターで応援したいのですが、メンタルな病気を抱える人にとって一番の禁句が「頑張れ」「励まし行為」なので、プレッシャーになるかと思い何も出さずに続刊を待っています。


ということで、最後に余計な話になりましたが、お付き合いいただきありがとうございました!

    副島桜姫

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丁鳩編【ファムータル ~エルベットの残り雪~】(カクヨムコンテスト10応募予定) 副島桜姫 @OukiSoejima

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