距離感
生徒が先生に何でも言える関係、をゴールにしている先生がいるが、それは逆だ。
何でも言える関係は、スタートだ。
プロのスポーツチームみたいなもので、遠慮していては向上しない、強くなれない。
先生にとっても、生徒からの生の声、自分の指導の評価を聞くのは、自分の腕前を上げるために絶対に絶対に絶対に必要だ。
それも、間に僕のような他人が入らず、直接話せる間柄かどうか。
これがものすごく難しい関係であることは、社会人ならわかるだろう。
社会人でいえば、上司や社長と仲良くなりましょうと言われているくらい心理的ハードルがある。
先生は社会的強者。
説教、評価をする側だから。
♢♢♢
親密さの必要性の一方で、僕は管理者として子どもの安全安心に細心の注意を払わなくてはならない。
いわゆるロリコン、今はグルーミングは教育現場の癌みたいなものだ。
指導は、信頼関係がものを言う。
それを悪用するのだから本当はとても罪深い。
全ての善良な先生の仕事をやりづらくしている。
先生と”呼ばれる”人の中には、怪しい人は結構いる。
子どもと親分子分の関係を作りたがる人、自己愛が強くて本当は子どもに関心がない人、自尊心を満たすために子どもを踏み台にする人。
先生たちに紛れているこういう人たちは、大人も騙せるくらいの力があったりする。
変な人だなと最初に気づくのはやっぱり子どもで、子どもが「はあ?」と言った時点で追放するか、まともな大人たちがそいつを殴るしかない。
女性の先生はきめ細やかで安全だから、基本的に人気がある。
が、控えめなので途中から馬力が足りなくなることがある。
男性の先生は気をつけないと、悪気はなくてもクレームが来やすい。
でも、良い先生になったときに推進力があるのは男性の先生だったりする。
そのあたりのムラをスキルや経験で安定させていく。
指導者側も常に自分たちを戒めて、磨いていく。
そういう意識を常に持ってる人と、単に子どもと仲良くしてるだけの大人は違う。
この意識の持ち方は、教わらないとわからないことじゃないかなと僕は思う。
K先生 千織 @katokaikou
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