肥料の量と初めての花

 鉢植えの薔薇は毎月肥料を適量やらなければなりません。薔薇は土から栄養をとっていくので、鉢内の土が痩せていきます。土の量や、薔薇の種類によっても肥料の量が変わります。


 ところが、5月に初めて植え替えた時に使った薔薇の土は、肥料が含まれていたんです。


 花が咲いたら、お礼肥をあげる。

 肥料は花に関係なく、月一。


 色んな本やYouTubeを見て、私は困ってしまいました。書いてあること、言うことが微妙に異なるのです。


 蕾を摘んで咲かせなかった時はどうするのだろう。

 私は困り果てましたが、夏を過ぎた頃に肥料をあげてみることにしました。もとの土の肥料も切れた頃かなと。


 ところが、肥料をあげて二日目。葉が黄色くなりました。


 私は慌てました。明らかになんだか調子が変です。

 これは肥料が嫌だったに違いない。

 私は慌てて施した肥料を取り除きました。


 葉の黄変は止まったものの、私はすっかり肥料をあげるのが怖くなりました。それで、結局、この年、私はほぼ一年、肥料をやらずに終わりました。


 私にできることは、毎日鉢を見て、土が乾いていないか、固くなっていないか、虫がいないか、葉が黄色になっていないかチェック。

 表土が乾いていたら、鉢から水が流れ出るまで水やり。葉が黄色になっていたら、放っておくと病気になりやすいので摘みます。ベランダに散らばったら周りの方に迷惑をかけますしね。

 そして、月に二回ほどのハンドスプレーでの薬剤散布。夏はハダニらしきものが出たので、毎日水を葉裏にスプレーしました。暑さと手の痛さにめげそうになります。けれど、もう枯らしたくない。


 花は秋、咲かせて、枝を太らせるとあったので、咲かせてみました。とりあえず、咲きました。小さくて、ついていたタグの写真とはかけ離れた花びらの少ない花形でした。

 たぶん、肥料不足だったからなのでしょう。


 それでも私はとても感動しました。まだまだ背丈は小さくて、葉も繁るとまではいかないこの薔薇さんたちが、こんなふうに花を咲かせるものなのか。


 初めての花はハーバリウムにしてみることにしました。ところが用意したボトルの口が小さく、花を入れる時に花が潰れてしまい。花が散るのを再現したようなハーバリウムになってしまいましたが、私はそれでも満足でした。

 

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だって薔薇が好きなんだもの!  天音 花香 @hanaka-amane

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