好きな植物の中でも、とりわけ好きな薔薇。育てるのが難しいからと我慢していた薔薇との「出会い」や、とうとう育て始めた奮闘の様子が描かれています。とにかく薔薇への愛に溢れたエッセイ。読んでいるうちに、きっとあなたも薔薇を見たり香りに触れたくなるはずです。
あの、可愛い娘と言っても薔薇の事です(笑)作者は全くの素人から一生懸命、薔薇を育ててきました。今ではとても美しいたくさんの薔薇を育てらえています。(写真見て感激しました!!)趣味を持つことはとても素敵なことだなと思います。本作、7000字程度で、さくっと全編読めますのでぜひお読みください。悪戦苦闘して、美しい薔薇を育てるところ、くすりと笑える言葉もあり楽しめます。
『ロミオとジュリエット』で、ジュリエットがバルコニーで言う台詞ですね。名前は変わってもその本質は変わらない、というような意味合いだと理解していますが、美しさを開花・維持させるための苦労というのは、見た目にも、香りにも現れないのですよね。好きこそ物の上手なれ。楽しく継続されているようで何よりです。