K・ｔ

秋にぴったりの短歌集です。
どの歌もじっくりと味わいたくなる作品ばかり。
秋の夜長におすすめです♪

雪の降る中、少女がスコップで掘り出したのは「鉛の心臓」。 それはかつて、幸福の王子の像が抱き続けたものだった。 溶けていない事実を不思議がる少女に、傍らの少年は言う。 「これは僕の…続きを読む

秋から冬へ
刻々と移りゆく季節の光景が
優しい言葉で綴られていて
心があたたまります

幼い子どもが大好きになった猫のぬいぐるみ。 あまりの気に入りように、親は心配し、いざという時に備えてスペアを購入します。 クローゼットにしまわれるもう一つのぬいぐるみの「ボク」。…続きを読む

「毎週火曜日の夜、天の川を見上げる」 そんな約束をした男は、不思議がる女に言います。 天の川なら、北半球でも南半球でも見えるからと。 「分かったわ」と応えた女は、それから火曜日の夜…続きを読む

大晦日を一人で過ごす青年は、除夜の鐘を聴いて思いを巡らせていた。 煩悩の数や内容。それを刺激して止まない窓の外の――神社へと向かうカップル達について。 鐘が鳴り終わるのと同時に、彼…続きを読む

「きつぬ」と「ぬこ」は大のなかよし。 はれたあさも、あめのよるも一緒です。 きつぬ　こんこん　ぬこぬこ　こぬこ♪ リズミカルなふたりの詩に、読み終える頃には心がほっこり。 思わず…続きを読む

音楽好きの大学生・マサシは、ある日、ふしぎな世界に迷い込みます。 綺麗な青空、緑広がる草原。 「なにしてるの？」と声をかけてきたのは、一匹のねずみでした。 そして戸惑うマサシを、…続きを読む

楽しく遊園地を巡るボクと彼女。 人ごみを避けた先にあったのは、古ぼけたメリーゴーランドだった。 彼女と一緒にいられることに喜びを感じるボクだったけれど――。 途中であなたは必ずハ…続きを読む