エピローグ

 気がつけば自分の視界がいやに低い位置にあることに、マリティアは困惑していた。

 おまけに、視界の向こうに映る、〝ぼでぃがーど〟の小娘に抱き締められているが、透け消えていくイウウァルトどもが、巨人のように大きく見えていた。

 突然自分の体が小さくなってしまったような、そんな感覚だった。


 おかしいといえば、そもそも体そのものがおかしい。

 自分の意思どおり動いているし、目も見えているが、どうにもこの体は、人体とは全く別のものな気がしてならない。

 事実この体には、生物ならばあって然るべき魔力が欠片ほどもない。

 これでは権能はおろか、ただの魔法すら行使することができない。


『いったい何がどうなっておる……』


 困惑をそのまま口にしてみると、不思議なことに、出てきた声音はマリティアが憑依転生魔法を使う前――とっくの昔に朽ち果てた、マリティア本体の声に酷似していた。

 声質も、やはり人体から発せられたものとは違うような気がした。


 そんな中、目の下のクマがひどい茶髪の小娘が、こちらに向かって板のようなものを見せつけてくる。

 初めのうちは板に映し出された〝そいつ〟が何なのかわからず眉をひそめていたが、板の中の〝そいつ〟が同じように眉をひそめ、まさかと思って試しに右手を上げてみたら、全く同じタイミングで〝そいつ〟がを上げるのを見て、マリティアは理解する。

 板の正体が鏡であることを。

 鏡に映っている、――それこそが、今の自分の体であることを。



 ◇ ◇ ◇



『はぁ~~~~~~~~~~っ!?』


 姿が、スマホの鏡アプリに映る自分の姿を見て、威厳もへったくれもない素っ頓狂な声を上げる。


「上手くいったねぃ」

「というか、上手くいきすぎたくらいだよ」


 ニンマリと笑う春月に、エルーザも笑って答えていたが、もう限界だと言わんばかりに床に横になる。


「えと……結局のところ、みんなは何をしたんデスか?」


 十七夜はラミラを抱き締めていた両腕をゆっくりと離しながら、こちらを見上げてくる彼女に向かって、微笑み混じりに言った。



 う。

 それこそが、春月がエルーザの背中の傷を止血していた間に、彼女と話し合って考えた、ぶっつけ本番かつ行き当たりばったりの、ラミラを救う一手だった。


 だが、いくらエルーザといえども、マリティアを強制的に憑依転移させることなんてできない。

 マリティアの権能によって生み出された障壁によって、憑依転移魔法そのものが防がれてしまう上に、そもそもマリティアの魔法に対する圧倒的な抵抗力をもってすれば、障壁そんなものがなくても余裕で防げてしまう。


 必要なのは、強制的に憑依転移魔法を成功させるための綻び。

 権能による障壁を崩し、マリティアの心の障壁をも崩すことでマリティアの魂とラミラの身体の繋がりに綻びを生じさせ、憑依転移魔法を強制できるほどにまでマリティアの心と魔力――双方の抵抗力を弱めさせる。

 それこそが、十七夜に課せられた役目だった。


 そして、そのあたりの理屈については、マリティアも自前の知識のみで理解できたらしく、


『つまりは、依代だけではなく妾も救うという話は、嘘だったというわけか?』


 マリティアパンダが、おそらくは睨んでいるであろう視線で十七夜を見つめた。

 十七夜はラミラから体を離すと、マリティアパンダに向き直り、真っ直ぐに見つめ返す。


「嘘じゃありません。わたしは……ううん、わたしたちは、あなたとお友達になりたいと言っていたラミラちゃんのためにも、あなたを死なせたくなかったから」

『青いにもほどがあるな。妾から復讐のための力を取り上げ、ただ生き長らえることだけが救いになると、本気で思っているのか?』

「思ってません」


 即答する十七夜に、マリティアパンダは目を丸くする。


「あなたの復讐について、わたしにはとやかく言う権利はないと思ってます。けど……復讐を果たしたからといって、あなたが救われるとはどうしても思えないんです。復讐を理由に見ないフリをしているだけで、ラミラちゃんのような子供を犠牲にしてまで憑依転生を繰り返すことにあなたが何も思っていないとは、どうしても思えないですし……」


 実際、思うところがあったのか、マリティアパンダからの反論はなかった。


「わたしにできることは、あなたに知ってもらうことだけです。あなたが憎まなくてもいい世界も、ちゃんと存在するということを」

『妾に、異世界で生きろとでも言うつもりか?』

「そういう生き方もあると言いたいだけです。そしてそれが、あなたにとって救いになってくれることを願ってます」


 しばし、マリティアパンダは沈黙し、


『……そういえば貴様は、救うといっても、妾の望まぬ形になるやもしれんと言っておったな』


 深々と、本当に深々と、ため息をついた。


『一つ訊くが、異世界を知ってなお妾が復讐を諦めきれず、力を取り戻して元の世界に戻った場合、貴様はどうするつもりだ?』

「もし復讐のために、あなたがまた大勢の人を殺すというのであれば、その時はわたしは、今度こそあなたの敵に回ります」


 そう言って十七夜は、より真っ直ぐに、マリティアパンダを見つめ返した。


『ケジメをつける覚悟くらいは、さすがにある……か』


 小声で呟くと、マリティアパンダは諦めたように、それでいて偉そうにふんぞり返りながら言う。


『文句は山ほどあるが、結局のところ妾は貴様に敗北した身。力を取り戻すまでは、貴様の戯言たわごとに付き合ってやるとしよう』


「なんか『力を取り戻す』とか、しれっと不穏なこと言ってるんですけど?」

「ハル、こういう時は黙っていた方がいいよ。あんたのような愉快な手合いは、特にね」


 春月がエルーザに窘められるのを尻目に、マリティアパンダはラミラに視線を移す。


『それに、束の間とはいえ妾に肉体を乗っ取られていながら、妾と友達になりたいと本気で思っておる、奇特な小童もいることだしな』


 それを聞いて、ラミラの表情がパァ……っと華やいだ、その時だった。



其方そなたたちの目的は……だいたいわかった……」



 オルガルドが、苦しげな声音で口を挟んできたのは。

 マリティアの波動をくらい、壁に叩きつけられたことで全身の骨にヒビが入り、床に伏していたオルガルドだったが、気力だけで立ち上がり、仲間の剣を拾い上げ、離れたところから切っ先をマリティアパンダに向ける。


「その邪神は……我々の世界に生きる何の罪もない人々を何十万人と殺した……。その罪を清算しないまま……異世界ラピドゥムでのうのうと生きるなど……許されていいはずがない……!」

『よく言う。何の罪もない依代を殺そうとしていた分際で。そもそも貴様ら自体、何の罪もないと誰が決めた?』

「我々の世界が決めた……!」

『その世界が間違っておると言っておるのだ。無知の咎人よ』


 瞬く間に一触即発の空気が出来上がる。

 十七夜がいつでも動けるよう身構え、ラミラと春月がオロオロし、エルーザが固唾を呑む中、



「双方そこまで」



 場違いなまでに落ち着いた男の声が、張り詰めた空気に風穴を空けた。

 そうして玄関から姿を現したのは、二人の部下を引き連れた異世界対策室室長――安西だった。


「神村君。オルガルド氏。この場は私が預からせてもらう。それでよろしいですね?」


 最後の言葉は、いまだ剣を下ろそうとしないオルガルドに向かって言った言葉だった。


「さすがに退けんな……アンザイ殿……。今……我の目の前には……無力と化した邪神がいる……。この絶好の好機……逃すわけには……いかぬ……!」


 安西はマリティアパンダを一瞥してから、オルガルドに応じる。


「察するに、あのパンダのぬいぐるみにマリティアが封じられているとお見受けしますが……果たしてこれは、絶好の好機と呼べるのでしょうか?」


 安西の問いに、オルガルドの片眉が上がる。

 イチローくんをただのぬいぐるみ扱いされた春月も片眉を上げたが、さすがに口を挟むような真似はしなかった。


「それは……どういう意味だ……?」

「逆に訊きますが、いったいどういった理屈で、マリティアがあのぬいぐるみに封じられているのか、オルガルド氏はご存じなのですか?」

「それは…………知らぬ……」


 素直に答えるオルガルドを前に、安西は眼鏡のブリッジを指で押し上げる。


「理屈がわからないということは、その状態のマリティアを斬った場合、何が起こるかわからないことを意味しています。ぬいぐるみを斬ったことで、この世界ラピドゥムに傷痕を残すほどの現象が起きるかもしれない。封印が解かれてマリティアがまた復活してしまうかもしれない。その結果如何いかんによっては、最悪、ラピドゥムとグランネの戦争に発展する可能性もないとは言い切れませんよ?」


 捲し立てるような安西の仮説を否定できなかったのか、オルガルドは口ごもる。

 それを見て取った安西は、とどめとばかりにこう言った。


「だからこそ、ぬいぐるみに封じられたマリティアは、我々ラピドゥム側が預かるのが妥当だと思います。ですからね」

「それは……そうやもしれぬ……」


 いよいよ言いくるめられ始めるオルガルドを見て、十七夜は思う。

 やっぱり安西この人は妖怪の類に違いない――と。



 その後――



 事後処理は異世界対策室に任せて、十七夜たちは異世界対策室本部の宿泊施設で一泊することとなった。

 当然、安西はただ善意で寝床を用意したわけではなく、マリティアパンダに関することは勿論、教団のイザコザも含めて洗いざらい話すよう十七夜たちに要求した。

 もともとマリティアをアンドロイド化させるために異世界対策室に協力を求めるつもりだったので、春月の素性も含めて、十七夜たちは要求どおりに洗いざらい話した。


 その話を聞いてからしばらくの間、安西が胃薬のお世話になる回数が増えたことはさておき。

 マリティアのアンドロイド化の話自体は、安西は、思いのほかすんなりと了承してくれた。

 とはいっても、無条件にというわけではなく、アンドロイド化についてはグランネには黙っていること、春月に異世界対策室サイバー部門の特別顧問に就いてもらうことを条件に了承した次第だった。

 後者の条件を出された際、春月はゴネにゴネたが、十七夜たちが本部を脱出する際のハッキング――を知ったからこその特別顧問の要請だろう――を不問にすることと、潤沢な予算をちらつかされたことで、結局春月も安西に言いくるめられてしまったのであった。


 後日、マリティア教団が使っていた洋館に、異世界対策室の職員とレグヌム騎士団は踏み込むも、十七夜たちに逃げられた時点で洋館に留まるのは危険だと判断したのか、もぬけの殻になっていた。


 その合同作戦を最後に、オルガルドを含めたレグヌム騎士団はグランネへ戻った。

 オルガルドたちだけに事の顛末を伝えさせるのは危険だと判断したエルーザも、異世界対策室の職員をボディガードにつけてグランネへ戻った。

 その際、十七夜は本業としてエルーザについて行くことを提案したが、他ならぬエルーザからラミラとマリティアのことを頼まれてしまったため、引き下がるしかなかった。



 そして二週間後――



「まさか、カナと一つ屋根の下で暮らすことになるなんてねぃ」

「ほんと、まさかすぎでしょ」


 ちょっとした豪邸じみた建物を見上げながら、朱宮女学院の制服姿の十七夜と春月は苦笑する。

 建物は異世界対策室が用意したものであり、対策室と繋がりがある業者が、せっせと二人の荷物を運び入れていた。

 もっとも春月に関しては、荷物というよりも設備と呼んだ方が正しそうな代物が多数入り混じっているが。


 このままずっと業者が荷物を運ぶ様子を眺めていても仕方ないので、十七夜と春月は建物の中に入ることにする。


「お邪魔しま~す」

「いや、これからここに住むんだから、言うなら『ただいま』でしょ」


 と、春月を窘めながら中に入ると、



「カナキ! ハル!」



 可愛らしいスウェットに、モコモコのスリッパを履いたラミラが、体当たりするような勢いで十七夜に抱きついてくる。

 十七夜がしっかりと抱き止める中、ラミラは満面の笑みをたたえた顔を上げた。


「これからは、みんなで一緒に暮らせマスね!」

「そうだね、ラミラちゃん」


 十七夜もまた満面の笑顔を返す中、春月一人だけが哀しそうな顔で哀しそうな声を上げる。


「ラミラちゃ~ん。どうしてぼくに抱きついてくれなかったのぉ?」



『よく言う。こないだラミラに抱きつかれた時は、受け止めきれずに頭を打った分際で』



 偉そうな女性の声とともに姿を現したのは、パンダのイチローくんあらため、人畜無害と化したマリティアだった。


 然う。

 十七夜と春月が、この建物に引っ越すことになったのは、ラミラとマリティア、今はまだグランネにいるエルーザと一つ屋根の下で暮らすためだった。


 片や、邪神と呼ばれた存在のなれの果て。

 片や、その邪神の依代となっていた少女。

 目的が命を狙いにしろ保護という名の拉致にしろ、いつその身を狙われるかわからない微妙に立場にある。


 異世界対策室の本部で匿うことが無難であることはわかっているが、それだと小さな子供であるラミラに窮屈な思いをさせてしまう。

 なにより、レグヌム騎士団がグランネに戻った現状においては、純粋な護衛力は勿論、魔法に対する対応力にも不安が残ると言わざるを得ない。


 そこで白羽の矢が立ったのが、十七夜だった。


 業界で五本の指に入る女子高生ボディガードがラミラたちと同居していれば、たとえグランネ人が相手であったとしても滅多なことは起きない。

 そこに凄腕ハッカーである春月が加われば、電子的な分野における防衛力を増強することができる上に、マリティアと同居させることでアンドロイド化の研究を促進させることもできる。


 そうした思惑によって、十七夜、春月、ラミラ、マリティア、こちらに戻り次第異世界対策室魔法部門の特別顧問となるエルーザ――四人と一体が、一つ屋根の下に暮らすことになったのであった。


 余談だが、この建物は朱宮女学院から徒歩一〇分圏内にあるため、通学という点においても抜かりはなかった。

 そしてその全てを段取ったのが、案の定安西であったことはさておき。


「きゃ~。マリティアさ~ん」


 わざとらしく黄色い声を上げ、ヘッドスライディングさながらに抱きつこうとする春月を、マリティアは横にひょいと移動することで難なくかわす。


「なんでかわすのぉ?」


 と抗議する春月に、マリティアは歯に衣着せずに言う。


『貴様はいちいち気色悪いからのう』

「そんな~……今のマリティアさん、どういう理屈で動いてるのかさっぱりだから、隅から隅まで調べたいのにぃ」

『そのいやらしい手つきをやめぬ限りは、この体に指一本触れさせる気はないぞ』


 その言葉どおり、いやらしい手つきで全ての指をウネウネさせている春月を見ながら、マリティアはため息をつく。


 実際、マリティアがどういった理屈で動いているのかは、春月でさえも、彼女をイチローくんに憑依転移させたエルーザでさえも、さっぱりわからなかった。

 イチローくん自体、動くことも喋ることもできるとは言っても、それは春月かAIが操作した場合の話。

 どうしてマリティアは、こうも当たり前に体を動かせるのか。

 カメラ機能を内蔵しているとはいえ、どうして普通に目が見えているのか。

 内蔵されたマイクから、どうしてマリティアの声が出てくるのか。

 科学、魔法の両面から調べても、さっぱりわからないのが現状だった。


 だからこそ隅から隅まで調べたいのよねぃ――と言わんばかりに、ますますいやらしい手つきで指をウネウネさせる春月に恐怖を覚えたのか、マリティアは思わず一歩後ずさってしまう。

 いくら力を失ってしまったとはいえ、マリティアに恐怖を抱かせた者など、ラピドゥムとグランネ、双方の世界を合わせても春月くらいのものだろう。


「ダメデスよ、マリティア。これから一緒に暮らすヒトを、そんな風に恐がっちゃ」


 そう言って、ラミラは背後からマリティアをひょいと持ち上げ、お腹のあたりで抱きかかえる。


『ならば訊くが、ハルにあんな風に迫られて、貴様は一歩も退かずにおれるのか?』

「……ゴメンなさい」

「なんで謝るのラミラちゃん!?」


 そんなやり取りをクスクスと笑っていた十七夜だったが、


『小娘。何を笑っておる。貴様の友ならば、貴様が責任をもってハルの気色悪さをどうにかせい』

「なんでそうなるんですか。というかなんで、わたしだけいつまで経っても『小娘』呼びなんですか?」

『それは貴様が小娘だからに決まっとるだろうが』


 ラミラに抱きかかえられたまま、マリティアはふんぞり返る。

 威厳がないを通り越して、微笑ましさすら覚えるせいで、十七夜は反論する気にもなれなかった。


 そんならマリティアを、春月を、ラミラを見ながら、十七夜はふと思う。



(これからは、騒がしい毎日になりそう……)


 けれど、騒がしい分だけ楽しい毎日にもなりそうだとも思う。


「カナキっ」


 ラミラがマリティアを床に下ろし、こちらの手を握ってくる。


「カナキはこの家に来るのは初めてデスから、ラミラが案内してあげマスねっ」


 そう言って「ふんす」と鼻で息を吐くラミラに、ますます頬を緩めていると、


「おや? おやおやぁ?」


 いったいに何に気づいたのか、春月がニマニマしながら、こちらの足元を指差してくる。

 十七夜は、何事かと思いながら自身の足元に視線を移すと、


 右脚と左脚の靴下が、別々の物になっているのを見て、思わず瞠目してしまう。


 しかも右脚が紺色、左脚が白色だったものだから、ここに来るまでの道中、十七夜とすれ違った人は間違いなく左右の靴下の違いに気づいていたことだろう。


 事実、十七夜と春月の荷物を運び入れている業者は、見て見ぬフリをするのに苦労した様子で玄関を行き来していた。

 そのことに気づいた瞬間、


(あぁ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!)


 十七夜は顔を真っ赤にして、若干涙目になりながら、心の中で絶叫したのであった。

 その様子を見て、ラミラが、春月が、マリティアまでもがクスクスと笑う。


 こういう瞬間こそ、平和であることを噛み締めるべき時なのかもしれないけれど。

 羞恥に悶えていた十七夜には、平和そんなものを噛み締める余裕は欠片ほどもなかった。




 FIN

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JKボディガードと異世界エルフ 亜逸 @assyukushoot

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