逢いたい、左腕を

柊 こころ

傷つけ合いはもう止めよう


あの場所で出会った

他愛のないグループチャット。


なんだか懐かしさを感じた。

そんな貴方に出会いました。



「好き?」って聞くのは

終わりにしよう。


今まで通り、ずっと


一緒に話せたらいいのに

空回りしてしまう。



会えない距離じゃないけど

自己満足で良かった。


会いたくて、逢いたくて

でも、きっと貴方は

逆なんだろう。



大切だったと思っても

大切にされていない、かもしれないと



私は察してしまった。








いつからか

仮面を付けて、ニコニコと

心は泣いているのに

作り笑顔が得意になって


八方美人になったね、私。






いつからだろう、笑ったのは

零れるように泣いたのは、縋ったのは


貴方を好きになり、貴方に愛し

貴方に出逢い、貴方に戸惑い。







優しさだけじゃ、何も救えない

そう気づいた貴方は





もう。戻らない。







愛おしくて、愛おしくて

描いた未来は


いつか、少しでも傍にいられるよう





叶うはずもない、叶うはずもない




遠い未来は



私は、貴方を包みたいよ。




どうすれば貴方と

分かり合えるか、分からないけど


解らない、けど





遠い未来で、会えるよう




私は、貴方を包めるよう。



愛おしくて

愛おしくて、愛おしくて



戻らない貴方。



愛おしくて

愛おしくて、愛おしくて




消えそうな貴方へ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

逢いたい、左腕を 柊 こころ @viola666

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

参加中のコンテスト・自主企画