概要
ずっと昔に祠を襲撃したことがあるんだ
祠襲撃の話を妻に聞かせたことが正しい選択であったのかどうか、僕はいまもって確信が持てない。多分それは正しいとか正しくないという基準では推しはかることのできない問題だったのだろう……新婚の妻もろとも金縛りにあった僕はかつての祠襲撃を思い出した。その夜の金縛りは祠襲撃のすぐ後の金縛りに似ていた。相棒と僕を襲った金縛りの記憶はまるで僕たちにかけられた呪いのようなものだった。その呪いが今ぶり返してきたのか? 妻は呪いを解くため、祠再襲撃、つまり僕と相棒が襲った祠をもう一度襲撃することを提案した。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?