唐代の女性を主人公にした歴史ロマン。ヒーローは遣唐使の美青年。
- ★★★ Excellent!!!
時は唐代の中国。
宝石商の正妻となった李霞は愛のない結婚生活を続けていた。
彼女と夫の間には子供が生まれず、夫は複数いる妾たちを愛している。
孤独な李霞の心を救ったのは、遣唐使として日本からやってきた美貌の青年だった――
今まで奈良時代を舞台にした恋愛小説を多数書かれてきた作者様ですが、今回の舞台は長安!
中華ロマンにあふれた描写に心が躍ります。
李霞の嫁ぎ先が宝石商で、しかもシルクロードを越えて運ばれてきた貴重な品々がふんだんに飾られている屋敷なので、
煌びやかな描写に引き込まれます。
作者様の作品を読んできた人なら、ずーっと気になっていた大川の恋人。
過去作品の最後でちらっと出てきただけで、あの大川がどうやって恋愛なんてしたんだ? とあれこれ想像していたはず。
今回いよいよ、その秘密が明かされますよー!
正直を申し上げれば、ヒロインが意外と年上だったので冒頭から良い意味で期待を裏切られたところです!
この先もますます目が離せない。
作者様の過去作を知っていても知らなくても楽しめる新作ですので、ぜひ読んでみてください!