祭囃子
ちび
祭囃子
今日は
ラーイン、と高い音の合唱が聞こえて、スマホを開く。
「もうついてるー?」
「ついてるよん、稜希どこいる?」
「三角公園」
「あね、そっち行くわ」
「おけ」
去年の祭りは夏期講習真っ只中で一瞬しか行けなかったな。懐かしいな。楽しかったな。スマホを手にぶら下げて歩く。浴衣は着れなかった。けど、あたしなりにおしゃれした。ただでさえ身長高いのに、厚底なんて履いてきちゃったや。稜希からしたら嫌味かな。自分ではおしゃれしてきたって一瞬前まで思っていたのに、周りの女子たちがどんどん可愛く見えてきて、化粧も何もしてない自分が急に恥ずかしくなってきたり。人混みと熱気の中を、ワクワクとドキドキを半分こしたみたいな気持ちで進む。歩道橋を越えて、三角公園へ。いつもの軍団が居る。あいつらが居る。
「稜希ー!」
嬉しくって駆け寄った。稜希が居る。春奈も雄大も、みんな居る。
「あ、
振り向いた稜希に、気持ち悪いくらいの満面の笑みで言う。
「久しぶり!」
稜希たちと同じ中学の人たちと自己紹介し合って、6人組で祭りの中を歩く。まだ明るいけれど、ところどころに提灯の橙色の光が灯る。所狭しとぎゅうぎゅう詰めに並んだ屋台は、いつもの寂れた駅の様子とかけ離れていて、きっと今日が一番この駅が輝く日なんだろうな、なんてちょっと詩的になっちゃったりして。
「ね、ヨーヨー釣りしようよ」
「めちゃいい!」
「じゃあさじゃあさ、交換会しない?」
「あ、いいかも」
「先に決めとく?」
「じゃ、グッチョッパーで分かれましょ」
「腹減ったあー」
「あ、フランクフルトあるよ!」
「食べよ食べよー!」
「かき氷と綿飴どっちがいいかな!?」
「じゃあ半分こしよーよー」
「え!いいの!?」
「この自販機めちゃ不味いジュース売ってんだよ」
「なにそれ」
「みんなで回して飲んでみよーぜ」
「え、やだよ」
「はい、次碧の番」
「うげー、後全部稜希飲めよー」
足がへろへろになるまで歩いて、明るいうちから来たはずなのに気づいたら日は傾いてて、笑い疲れて頬が痛かった。屋台を照らす古い電球の色は、ネオンよりも目に優しい幸せの色。ふと上を見上げると、オレンジに燃える空が目に映った。
「やば、楽しーね祭り!」
りんご飴を空に掲げ上げながら大声で言う。
「んな!明日も祭りが良いー」
「それな!?てか明日小テストあんだが」
「おっつー」
みんなテンションハイになって、どんどん新しいところを開拓して、それでも祭りは尽きなかった。
「あぁーでも足疲れてきたぁー、悔しー」
稜希の中学のかなちゃんは浴衣と下駄で来ていた。ちょっと負けた気持ちになる。
「そっか、かなちゃん下駄だもんね、一回休憩する?」
「じゃ公園戻るかー」
やっぱりこう言うのにちゃんと反応してくれんのは稜希で、他の面子もちょっぴり渋々感を醸し出しながらもついてきた。
公園は少しだけ祭りから外れていて、途中の道は人が急に絶える。
「きゅーに静かー」
手を広げて伸びる。
「あ、ねぇねぇ碧」
春奈が近づいてきて、小さな声で囁いた。
「ん?」
「碧、稜希の好きな人知ってる?」
キラキラした目に負けて、流れに乗る。
「えー知らないー!誰々ー?」
知りたくないんだがなぁ、と心のどこかで思う。どうせ自分じゃないのは分かりきってるし、いずれ自分になることもないのだから、せめて誰かに嫉妬しないで居たい。
「えー稜希に言わないでよー?」
「え、言わないよー」
「あのねー、雅ちゃん」
あー、こんな下り前もあったよな。あの時は稜希から直接言われたんだっけ。言わないでよって。きっとあなたも言わないでよって聞いたんだろうに。ちょっと歪んだ思考回路を捩じ伏せて、眉を上げてみせた。
「雅って、あの2組の?」
「そ、美人の!」
春奈は嬉しそうな顔。別に良いけど、なんだかなぁ。
「けっ、世の中やっぱし顔かぁ」
今度は不貞たようにわざとらしく唇を突き出す。そしてへらっと笑った。一つずつ、おかしいところ、無いように。綿密に表情を作る。
「えーでも雅ちゃん良い子じゃーん」
「まぁ確かにね?前の好きな人より良い子かもねー」
「え、前って誰ー!?私それ知らない!」
今好きな人知ってるんだからもういいじゃないかと思うけどまあ、そうはいかないのが女子ってものなのだと私立の女子校に入って学んだ。本当に学びが多い、あの学校は。けれど、あの学校、と距離のある形容をしちゃうくらいには、慣れてない。
「教えてあーげない!」
ちょっぴり春奈への反発も込めて、にこっと笑った。
「お前ら何の話してんのー?」
後ろから雄大が間に入ってきて、二人でわっと横に引く。
「な、なんでもないよー」
典型的なぎこちない笑顔で春奈が答えてくれたから、あたしはにこにこしておいた。
「なー、碧今何部なの?」
今度は前から稜希が話しかけてくる。うわ、なんか噛みそう。変な緊張が走る。
「え、あバレー部よ、稜希は水泳だっけ?」
ギリセーフ。なんなら会話を繋げる話題まで出した私、ナイスファイト。
「そー、よく知ってんね」
ちゃっかり横に並ぶ。
「曽我が言ってた」
「俺あいつよりはえーもん」
瞬発みたいに言い返すから、面白くて笑ってしまった。
「知ってる知ってる」
「てかお前バレーとかできんの?」
「できませんけど何かー、下手ですけど何かー」
開き直って言って、また笑う。幸せかも今、めっちゃ。
「やっぱそうなんだ、前みんなでやった時ひどかったもんなー」
「いやいやいやあの時よりは上達しましたけどね!?てかよく覚えてらっしゃいますね!?」
思い切り黒歴史掘り返されて赤面する。それと同時に覚えててくれて嬉しい自分。ちょっとキモイかも。
「懐かしーなー、めっちゃふれあい公園で遊んだよねー」
「碧バレーもできないけどサッカーもできなかったよな」
「え、何でそんなに傷を抉るの?」
「えぐるって何?」
あ、出た。いつものやつだ。何となく嬉しくてニヤけるのを抑えて言う。
「掘るみたいな?瘡蓋剥がす的な」
「グロ」
「えひど」
ぷって二人で吹き出して、あぁ、そう、あたし、稜希とのこう言う話が、ほんとにほんとに大好きだった。やばい、懐かしい、いっぱいの思い出がフラッシュバックして、蘇って、目が潤んだのを感じて顔を背けた。
「やばー、楽しかったなあー!」
語彙力がガタ落ちしてるけど、伝わらないくらいが良いなと思う。
「あー疲れたー!」
かなちゃんがベンチに座って、それから6人でちんまりとした公園の思い思いの場所に座った。錆びた鉄棒、ペンキが剥げて灰色が見える動物のオブジェ、乗るとギコギコ音のするブランコ。一瞬で暗くなってしまった空は、街灯もない公園を月明かりで照らす。少しだけ雲で隠れた月がわずかに光る。
「祭り楽しーなー、来年も会いたーい!」
「お前もう来年の話してんのかよ」
「鬼来るぞー」
「ちょっと季節外れだな」
他愛ない話で笑い合う。かなちゃんとももう一人の幕内とも、どんどん仲良くなった。
「もう一回祭り行くかー!」
かなちゃんが不意に立ち上がったので、周りも釣られて立ち上がる。
「しゃー、どこ行くー?」
「俺射的してぇ!」
「あーいいね、誰が一番景品取れるか競争しよ」
「なんでもゲームにしたがんなお前」
「その方が楽しくなーい?」
「まーねー」
誰が誰に返事してんだかわかんないくらい、ペラペラと明るく喋った。その後も射的に輪投げにお面屋さんに、定番をどんどんやって、LINEグループも作って、たったの半日遊んだだけなのに6人最強、みたいな半分本気で言ってみたりしちゃうくらい、仲良しになって。周りの音量に6人で戦いに行ってるみたいに、みんなで大声でゲラゲラ笑って、ギャーギャー言い合って、お腹抱えて笑って。祭りの喧騒も止まなかったけど、おんなじくらい、うちらのテンションも下がんなかった。そこからもなんだかんだして、6時は過ぎた頃。
「あー……俺会う人居るから先行っといて!後で連絡するわ」
稜希が急に立ち止まって言った。
「ほんと?じゃあ終わったら電話してー」
あたしはちょっと残念だったけど、かなちゃんが軽く投げたから諦めた。
「おけ」
「じゃー後でねー」
あたしたちの後方に歩いていく稜希に手を振って、中の会話に戻る。
「この後どこいくー?」
「もう結構お腹いっぱいだよね」
「俺まだ食える」
「食欲の問題じゃねえわ」
笑いながら、一度何となく後ろを振り返ると、稜希が居ない。あれ、と思って目を巡らす。一本道で、身長低いとはいえこんなすぐ見えなくなるかな。道路を端から端まで見ると、あ、居た。稜希はなぜか道の一番端に座り込んでいた。やっぱ、なんかおかしいと思ったら。
咄嗟にスマホを取り出して、LINEにテキストを打った。
「そこにいて」
稜希に送信する。気づかなくてもいいや、くらいのノリで。目的はこっちじゃない。送信音を出してから、ごめん!と声を張って顔を上げた。
「あたしも今友達そこら辺にいるっぽくて、渡さなきゃいけないものあるから一瞬抜けるわ!すぐ戻るね」
ぱちんと両手を合わせて、後ろに駆けた。
「んーおっけー」
4人が手を振るのに振り返して、道路の真ん中を走る。少ししてから脇に向かった。
「稜希」
体育座りでこっちを見つめる稜希の正面に立つ。
「あーあ、やっぱ碧は騙せねえかぁ」
体育座りをした稜希が頭を膝の上に落とした。
「どしたの?」
あたしも隣に座る。
「ちょっと休んでただけ」
顔を隠したままの稜希からくぐもった声が聞こえる。
「そっか、じゃああたしもやーすも」
「戻れよ」
「やだ」
「わがまま」
「どう言われたって良いもんねー」
「っっ」
急に言葉を詰めた稜希が、体を強張らせる。
「大丈夫?」
言葉に返事はない。なんでこの人はまた、イベントのたびに体調を崩すんだか。もう慣れてきちゃったよ、と一人で苦笑する。
隣で待つ。多分もう一回聞いたら、稜希は無理にでも答えようとする。数分経って、息を吐く音が聞こえた。
「ごめん、なんか頭痛くてさあ」
顔を上げて頭を後ろの壁に預けながら、稜希が低い声で呟いた。
「何でかわかる?」
「気圧ー?もー俺めっちゃ弱いんだよなこの時期。なんでこのタイミングで祭りすんだよって思ってたんだけど」
「いつから?」
「結構最初から」
今度は稜希が苦笑した。
「え、全然気づかなかった」
言ってくれればよかったのに、は言われて嬉しかったことないから言わない。言わない事情が相手にもあるのだ。
「まあでもさっきまで割に大丈夫だったんだけど、今曇ってきたじゃん、それで」
「そっかあ」
確かに言われてみれば、さっきまで輪郭が見えていた月はぼんやりと霞み、その霞んだ月の光で分厚い雲の形が見える。
「おん」
すぐに黙る稜希なんて珍しくて、釣られて黙ってしまった。
スマホを取り出して、今後の天気を見る。曇りとか雨とかだったらやだな、と思ったけれど、残念ながらドンピシャ。
「うわ、稜希帰ろ、この後雨だよ」
「でもみんなまだ待ってるかも」
稜希は食い下がる。
「気にすんなってー、事情言えば何も思わんよ」
「でも勿体ないじゃん」
なるほど、まぁ今年最後の夏祭りではあるだろうし、9時までやってる祭りをこの段階で離脱するのは悔しいところもあるだろうが。
「体調悪いまま祭り回っても楽しくないと思うけどなぁ」
「えー」
「えー」
一瞬の沈黙を経て、あたしがとりあえず妥協案を出した。
「じゃあまず休憩!回復したら祭り戻る!ダメそうだったらすぐ言う!これでいいですか!」
「ありがと」
「じゃあそゆことで、人少ないとこ行こ、まともに喋れもしないわ。行けそ?」
「え、ごめん何て言った?」
稜希はぎゅっと眉を顰めている。不審に思いながら声を張る。
「ここだとうるさいから!違うところ行こう!」
「あ、ああうん、おっけい」
「行ける?」
「ちょっとだけ待って」
稜希はこめかみのあたりをぎゅっと押さえて、細く息を吐いた。険しい表情を見ていられなくて、目を逸らす。
また隣で待つ。前もあったな。というか、稜希はイベントのたびに絶対体調崩すもんな。まさか夏祭りも含まれてるとは思わなかったけど。ていうか、ずっと辛かったのか。全然気づいてあげられなかったな。今思い返せば何回か稜希が変な顔をしてたり、急に立ち止まったりしたことはあったけど、特に何も思わなかった。みんなのことハイになってるとか言いながら、あたしが一番理性失ってた。後悔の念に駆られる。
「だーもう耳鳴りやべえー」
「さっき聞こえてなかったのもそのせい?」
「んー?あ、うん、そう、キーンって」
口を読んだようで、間を開けて肯首が返ってくる。会話を続けるのが申し訳なくて、頷いておいた。少しして、稜希が口を開く。
「移動してい?」
「あ、もちろん、とりあえず祭りから離れよ」
「ありがとー」
座っている稜希に手を差し出すと、何の躊躇いもなく掴んできたから、自分で出したくせに心臓が跳ねた。すぐに放した手との距離感がわからなくて、稜希の方を見ずに歩く。
少し歩いただけで周囲は静かになって、知らないアパートの壁際に座り直した。
「あ、そだ、水買ってこよっか?」
近くに自販機を見つけて言う。大した距離歩いてないのに肩で息をする稜希が困ったように眉を下げた。
「ごめん、いい?」
「え、うん全然いいよ?」
「ありがと」
言った後にまた稜希はちょっと顔を歪めて、タンマ、と呟いた。あたしも同じくらいの声量でうん、って返して、体育座りして膝に頭を乗せる稜希の、ちょっと湿った背中をただ眺めることしかできなかった。
しばらくして、ゆっくり顔を上げた稜希からお金を受け取って、すぐにまた頭を膝に落とした稜希から逃げるように背を向けた。自販機で110円のボタンを押す。ゴトっと音がして、九月の夜風には少し冷たい水を取り出す。
ふと思い出したのは去年のこと。そういえば、去年の運動会はちょうど9月の最後の土曜だった。団長と副団長って、いかにも青春みたいなこと、すっごくギリギリでやり遂げたよね、あたしたち。あれから、もう一年か。色んなことがあったように思えるけど、あの日から一年も経ったとは思えないほど、いまだに色濃く残ってる記憶。一つ一つ思い返してみて、懐かしさに浸りながら稜希のところまで歩いた。
「ただいまー」
あってるか微妙な言葉で隣に座り直して、水とお釣りを手渡す。
「さんきゅ」
稜希の声はちょっとだけ低くなった。いつも通りの稜希がちょっと格好良くて、やっぱりちょっと頬が熱くなって。稜希は膝に顎を乗せて爪先を見つめながら、いつもよりだいぶ小さい声で呟いた。
「なんか、俺、お前に頼ってばっかだなー」
「そーかなあ?」
「だって去年もそうだし、春休みもそうだし」
「うんまあ、確かに?けどあたしも稜希にいっぱい助けられてるからさ、お互い様ってことで!」
だってって枕詞つけていいなら、いくらでも。数え切れないくらい、助けられて来たんだよ、あたし、あなたに。
「そう?ま、色々ありがとなー」
あーやばい、稜希のありがとうの破壊力、泣きそう。
「ふへ、どういたしまして」
一瞬俯いて、それから顔を上げて精一杯に口角を上げた。
既にオーバーヒートしそうな頭を水を一口飲んで冷まして、ちっちゃく深呼吸して、また口を開く。
「あのね、あたしが受験で学校休む前くらいの時、勉強しすぎでちょっと変になっちゃってた時さ、稜希が目ぇ覚ましてくれて、お陰であたしその後も頑張れて、で、今、楽しい学校通えて、なんか、稜希お陰って言っちゃ重いかもしれないけどほんとそれくらいの気持ちでさ、だから、あたしもありがとう」
あの時はあたしほんとにいっぱいいっぱいになっちゃってて、何にも気にできなくって、心もトゲトゲしちゃってさ、そう言う時だったんだけど、稜希が話聞いてくれたお陰で、話してくれたお陰で、あたしはあたしで居れたんだよって、ここまでは重いから言わないけど。あたしだっていっぱい伝えたい感謝あるんだよ。
「あー、あったな、ウザくない碧の時。へへ、俺のお陰ー?もっと感謝しなさーい!」
おどけた言葉も照れ隠しだって、わかってるから。ダメだなあ、あたしは、ほんとにこの人のことが好きみたいなんだ。
「してるよー!その節は本当にお世話になりました、ありがとうございましたー!」
あたしもおんなじようにおどけて見るけど、やっぱり恥ずかしくて二人して一緒にそっぽ向いて、面白くて一緒に吹き出した。あーあ、きっとね、雅ちゃんなんかよりあたしの方が、よっぽど、あんたのこと知ってんのになあ。雅ちゃんよりいい相棒になれるかはわかんないけど、あたし、きっと、一番好きだなあ。ちょっとキモイか。
顔見合わせて笑い合って、微笑みを残して、言葉を発す。
「体調どう?治ってきた?」
「うん、そろそろ戻るかぁ。……あ」
ちょうどピッタリかなちゃんから電話がかかってきて、二人で笑う。スピーカーにして応答ボタンを押した。
『あーもしもし碧ー?用済んだー?』
「うん、お待たせ!さっきたまたま稜希と合流したから一緒に戻るわー」
例えば、このかなちゃんだって、稜希が出会わせてくれたんだよね。
『あ、さては二人で祭り回ったな?』
ほんとにそうだったらいいのになって、ほんのちょっとだけ思ったけど。
「ちげーし!」
だけど、あたしは今のままでも十分幸せだな。あたし、稜希から色んなもの貰ったから。もう、お腹いっぱいなくらい、幸せだ。
『あははは、稜希も居んのー!じゃ、うちら今王将の前居るからこっち来てくれーい』
「了解ー、2、3分で着くと思うんでよろしくー」
『んじゃ後で!』
「はーい」
スマホをショルダーに突っ込んで、座ってる稜希に手を差し出した。
「さ、行きますか!」
近くを神輿が通っているのか、小さく祭囃子が聞こえた。
祭囃子 ちび @hinataro-
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
関連小説
ネクスト掲載小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます