日々の生活の中でいっぱい頑張ったり反対に頑張れなかったり少し辛いことがあったり様々な負荷が自身の中に淀みとなって溜まってきてるかもそんな風に感じた方はぜひ本作をお読みください。三十一文字の短歌に暗くなった気持ちに光が射した気持ちになり付随した作者様の言葉に淀んだ気持ちが洗い流されるようなそんな心地になれると思います。
一首一首に実感がこもり、言葉も良く練られていると感じました。この短歌を目にして泣きたくなる人も、切なくなる人も、癒される人も、いそうです。多くの方の心にそっと入り込んでいくのではないでしょうか。そう考えるとこの短歌は「光を詠んでいる」のではなくこの短歌こそが「光を帯びて心を照らしている」のかもしれません。そんなふうに思いました。秋の光を感じたい方におススメです。
短歌の秋テーマ「光」で詠まれた本作です。光って、まばゆく煌めく瞬間を、イメージしがちですが。光り輝くまで。光り出すまで、待つ時間を表題作は詠まれていて。今回、短歌を書かれた方はよく分かると思うのですが、限定された音数のなかで、ナチュラルに書くことの難しさ。そこを作者様は、本当に自然に詠んでいるから。単純に、すごいなぁって思います。光を待ち焦がれるって多くの人がそうだと思うんですよね。いつか光り輝きたい、って。そんな僕らの胸に染みこむ歌でした。