私はきっと、瞬間に立ち会ったんだと思う

さまざまな言葉が「翻訳脳」というもので翻訳される世界(「時代」でしょうか?)で、日記を修復している職人が主人公です。

なぜ日記なのか? と最初は思っていたのですが、読み進めるうちに、日記でなければならないことに気がつきます。
「翻訳脳」というモノを介在して理解する世界。理解したつもりでも、本当のところは……。耐えきれなくなったとき、言葉は結晶を生み出します。

自分でも心当たりがありすぎるリアリティが、チクチクときます。