伏線回収がお見事の一言に尽きます。

公園を歩いていて警官から職質を受ける主人公を助けた謎の人物。
そしてタイトル通り、やや妄想気味の主人公の<彼女>が持ち込んだ弟に関するオカルトちっくな問題の相談に乗ってくれたのは、冒頭の謎の人物と同姓の別人。
こうして展開していく物語の中で、少しオカルトテイストな幾つかの謎に<答え>が示される中、物語に張り巡らされた伏線が、最後になって見事に回収され、読後感が素晴らしい秀作です。
登場人物の性格描写も巧みで、非常に読み応えのある作品でした。
ご一読をお勧めします。