君は毒花

ゆゆゆ

第1話

「もし私が奇病で死ぬって言ったら…どうする?」


そうなったらきっと俺は一緒に死ぬだろう。

そんなことも驚きで言えず俺はただ、は?

としか声が出ない。

つまらない嘘を吐くようなやつではないからきっと事実なんだろう。

しかし奇病は全く意味が分からない。

そんな俺の疑問が顔に出ていたんだろう、ゆりは喋りだす。


「私ね、たぶんSNSとかでよく見る花吐き病なんだよね」


ゆり自身もきっとよく分からないんだろう、言葉の端々にクエスチョンマークをつけながら話す。頭が真っ白になりながらも俺は必死に声を絞り出す


「それはどういう病気なんだよ?」


声が掠れているのが自分でも分かる。


「身体の全部が花になるの、涙も、汗も、尿も、血さえも。」



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