あとがき
ここまでお読みいただきありがとうございます。作者のさくらのあです。
今回は秋乃晃さんの自主企画「第四回アキノテンノウショウ(偽)」に参加するために、秋乃さんの「仮面バトラーフォワード」のオマージュ作品を仕上げました。
この作品を秋乃晃に捧ぐ――。ハッピーバースデー!
あまり長編シリーズ以外の短編を書かないので新鮮でしたね。よい機会をいただき感謝いたします。
続きを書くことはもうないので、本編で明かすことのできなかった部分を含めてプロットの供養をこちらでさせていただきます。
・バトラーはお姉様のクローン。遺伝子検査により体が弱い可能性があると指摘されたお姉様の臓器などを代用するために生まれた。バトラーはこのことを知らず、記憶を取り戻したお姉様だけが知っている。(クローン人間の流行はもう終わっているので供養)
・お姉様は病弱で外に出られないが、今は仮面によって化け物扱いされるからダメ、と誤魔化している。変身し続けることで健康体になったが、変身が解ける(仮面が外れる)と病弱に戻る。
・バトラーが1DKの角部屋を選んだのは、寝ている間に怪人がやってきて建物ごと攻撃しても、角部屋なら近隣への被害が少ないと考えたため。ある日、予想通り家財のすべてを失ったバトラーは写真立てと執事服、携帯、仮面の入ったリュックを持って屋敷に逃げ込む。こうしてお姉様との二人暮らしが始まる。
・親は海外で働いており屋敷にはお姉様一人。バトラーの家は当然、屋敷のすぐ近く。けれど海外で働き始めたのはつい最近で、バトラーがお嬢様に選ばれるまでは、安売り卵の争奪戦に加わっていた。
・バトラーの靴は速く走れるスグレモノだが、もともとの身体能力にかけ算するような能力上昇なので、バトラーの足はもともと速い。女の子らしくしなさい!と叱られるのが嫌で泥だらけで遊び回っていたため。バトラーであることを強要され、逃げ出しそうになる度、お嬢様よりはましだと言い聞かせていた。
・お姉様は病弱で外に出られなかったが、負けず嫌いかつ天邪鬼なので、羨ましくなんてないわ、と口癖のように言っていた。運動以外のところで完璧になってやろうと足掻いた結果、お嬢様としては素晴らしい立ち居振る舞いができるように。代償として性格は歪んだ。家事は危ないからしてはいけないと言いつけられており、バトラーなしでは生きられない。だが、あまりにも不器用なため、本当に危ない。
・最初は変身できるお嬢様だと思われていたお姉様だが、やはりおかしいということになり、入れ替わりを指摘される。しばらくは使命のとおり、お嬢様とバトラーをやっていたが、バトラーなお姉様はあまりにも不器用で、お皿を割りまくり、高いツボを割りまくり、片付けようとしては指をケガして――となってしまうため、結局、お嬢様が世話を焼いていた。今の入れ替わりが発生したのはお姉様が記憶を失ったとき。
・怪人を倒した後で、勉強が嫌いなバトラーが研究職に就き、お姉様の病弱体質を治し、二人で元気に鬼ごっこして終わり。
お読みいただき、ありがとうございました。
【オマージュ作品】仮面バトラーエスケープ さくらのあ @sakura-noa
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