「未来診断士」という不思議な資格と、ミステリという謳い文句とに惹かれて読み始めました。
学校内でありながら日常と分離した空間。相談内容の秘密は必ず守られる約束。一対一の、じゃまの入らない場所。
こんな縛りを、相談される主人公あをいだけではなく、相談者もまた「利用」することを考えていたりする――
最初の相談者からサスペンスとアクションに満ちていて、「この先はどうなるんだろう?」と引っ張られていきました。
パズルのピースが埋まっていって、ほんの少しせつない終わりに、なっているかもしれません。
休憩をはさみつつ、一気に読み終えてしまいました。たのしいひとときでした。