第3話 「傷」


生まれてから毎日は

出会いだったよね

そこに未来がなかったこと

それはとても大事


ぺらぺらの雲母が広がる

大地を歩いてきた

ずっと重い荷物だったわたしを

わたしが担いできたこと

まやかしだと知っていたけど


感性はわたしを深く傷つける

ものであってほしい

なぜって その深い傷の底にしか

ほんとうのわたしは ないのだから

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 カプセルトイ ふみその礼 @kazefuki7ketu

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