第4話 凪の家のお兄さん達

結局僕は原付二種の免許を取った。 学校が休みの土日を使い免許を取得する事が出来た。


で、僕はヤマハ N-MAX


……


誰に頂いたのか? それはと言うと、凪の家に居るに頂いた。


頂いた経緯を説明すると、免許を取得した僕が凪の家に遊びに行った時、偶々その場に居たに原付二種の免許が取得出来た事が嬉しかったからつい


「やっと僕も原付二種の免許を取る事が出来ました。これで凪とツーリングデートが出来ます!」


と言ってしまったら、お兄さん達の1人であるかいさん(サングラスとスーツが物凄く似合う強面のお兄さん。海さんとは1年前に凪と付き合う様になってから知り合い可愛がってくれている)が


「おっ? やっと優吾も免許を取ったのか。 これはめでたいな。 優吾、お前バイクは何に乗るつもりだ?」


と腰を屈めて僕の顔を覗き込みながらそう聞いてきた(初対面の人ならビビる位に迫力がある)ので


「はい。僕はN-MAXに乗りたいと思っています。でも、新車で379,500円 [消費税10%含む]もするんですよね。 だからバイトをして購入資金を貯めないとです」


と説明した。 すると海さんが


「か~っ!それじゃ駄目じゃねーか優吾。バイトをして金貯めてたらお嬢とツーリングデートが出来る様になるには何年も掛っちまうぜ。 ……よし! 優吾、そのN-MAXとやらを俺が買ってやろう」


と満面の笑みでそう言ってきた。


そ、それはいくら何でも駄目だろ!?


「そ、それは申し訳ないですよ!? 自分でお金貯めて買いますよ!」


と慌てて断りを入れたが、海さんは僕の頭を掴み、揺さぶりながら


「ガキが遠慮してんじゃねーよ。 その位の金なら俺のポケットマネーでどうとでもなるんだよ。だから四の五の言わずに俺にそのバイクを買わせろや。それとも何か? お前は俺からのプレゼントは受け取れねーとでも言うのか? ああん?」


と凄みを効かせてきた。 目、目が回る! あ、頭を揺さぶるのは止めて! 吐く! 吐いちゃう!


「わ、分かりました! 海さんからの折角のご厚意なのでありがたく頂きます! だから頭を揺さぶるのは止めて下さい!」


僕がそう答えると、海さんは僕の頭から手を退けてニカッと笑い


「最初からそう言えば良いんだよ。 じゃあ早速ディーラーに買いに行くぞ。 まぁ手続きとかがあるから直ぐには乗れねーけどな。 おい政!!」


海さんは近くに居たお兄さん達の1人に声を掛けた。


「へい兄貴!! 何でしょうか!!」


「お前、今からひとっ走りして事務所に置いてある俺の金の中から100万程持ってこいや」


「へい!」


「政、10分で持ってこい。いいな、もし10分超えたら……分かってるだろうな?」


「が、頑張ります!!」


「じゃあ行け」


「へい!!」


海さんからの命令に従い政と言われた男性は全速力で走って行ってしまった。 ……確か事務所って此処から急いでも片道5分は掛かる筈。 政さん間に合うと良いんだけれど……。


「鉄!」


海さんは次に鉄という名前のお兄さんを呼び出した。


「へい兄貴!!」


「車回して来い。お嬢の彼氏を乗せるんだ。間違ってもみすぼらしい車は持って来んなよ?」


「へい!!」


鉄さんも慌てて車を取りに走って行ってしまった。


「さぁ優吾、お前のバイク買いに行くぞ♪ 楽しみだなぁ♪」


結局の所、政さんは10分では到着出来ず海さんから熱血指導を受けた。 ……政さん、俺のせいでごめんなさい。




ここまで読んで頂きありがとうございます m(__)m


面白いと思われたら ♡ ☆評価 コメント レビュー等を頂けたら嬉しいです (* ̄∇ ̄*)


今後とも拙作を宜しくお願い致します m(__)m





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