画面に救われる人々

山川一

文明最後の日

あるところにおじいさんとおばあさんがいました。

おじいさんは畑をたがやしにでかけました。

おばあさんは町へ桃をうりにでかけました。

おじいさんはつかれたので家に帰ってテレビを見ることにしました。

おばあさんもつかれたので家に帰ってテレビを見ることにしました。

しかし、おばあさんがみたいテレビ番組はおじいさんの見ているテレビ番組とはちがうので、おじいさんとは別の部屋でテレビを見ることにしました。

しばらくすると、おじいさんは畑にでかける時間もへり

おばあさんは町へでかける時間もへり

おじいさんもおばあさんもずっとテレビをみているようになりました。

さらに時がたつと、家の中には虫が増え

苔が生え、草が生えてくるようになりました

それでもおじいさんもおばあさんも自分が好きなテレビ番組を見て

最後まで幸せに暮らしましたとさ。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

画面に救われる人々 山川一 @masafuro

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

カクヨムを、もっと楽しもう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ

参加中のコンテスト・自主企画