第4話
小さな、青い光が見える。
事件の被害者と、刑事である井上は、同じ養成所の出身だった。
その時に、井上は思ったのだ。
こいつが、親を殺した犯人だ、と。
彼は、犯人の顔を覚えていた。
何よりも、頬にある痣は忘れるはずもない。
彼の、憎き相手は偶然にも目の前にいた。
拘置所のなかで、井上は過去を思い出していた。
何を間違ったのだろうか。
こつ、こつ、と、足音が響く。
捜査班の班長だ。
「井上、一つ勘違いをしているようだから、言っておくが、お前の両親を殺した男は自害していた。」
「な!?」
「以上だ。」
血に染まった太陽の秘密は、実にあっけないものだった。
太陽は、黒く染まる。 灯火(とうか)@チーム海さん @UMIsandayo
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます