プロローグ② / キャラメイク
俺は部屋に段ボールを運ぶと、すぐさまハサミでテープを切り落とす
「おぉ…」
意識せず、感嘆の声が漏れる
ダンボールから顔を覗かせたのは白く光り輝き、ヘルメットをベースに体の情報を取り込めるようにされた機材だ
…ちなみにこの機材は男女別であり、ゲーム毎に機材も違う。当たり前だが
俺は、1年前(MMOの予約期間)に購入したVR中に体が傷つかないようにされた低反発のめちゃくちゃ気持ちいいベッドのような物に機材を取り付けていく
「ふぅ」
準備は、終わった。
俺はふっかふかでダメになりそうなベッドに横になり、機材を体に取り付けていく
機材をつけ終わり、最後はヘルメットに似た形状の物をかぶるだけだ?
尿意はない。ご飯も食べた。水も飲んでいる。
俺はVRの世界へと旅立つ。それと同時に俺の意識は落ちていく………
『ジョウホウトウロク………終了ダウンロード…………………………終了…………開始』
俺が目を覚ますと、そこは白の空間だった。
周りには何もなく、ただ白で包まれた部屋に俺はいる
それこそ、一日ここにいたら発狂するような部屋だ
10秒ほど経つと、目の前にいきなり緑のウィンドウが現れる。
少しビクッとしたが、VRの中なのだ。とりあえず読んでいく
それには注意事項が書かれていた。15歳以上じゃないとダメーとか、責任を負いませんーとか
俺は流し読みした後チェックボックスに触れ、一番下にあるゲームスタートのボタンを押す
『ゲームヲカイシ シマス』
何も読み取れない、そんな声が聞こえた後俺が瞬きをすると、俺の目の前にあった緑のウィンドウは消滅していて、代わりに青いウィンドウがあった
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ネーム *未設定
ジョブ *未設定
Lv1
生命力 10/10
魔法力 10/10
筋力 5
防御 5
知力 5
精神 5
敏捷 5
器用 5
ポイント 5
スキル
なし
ポイント 10
称号
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これは、会社が出していたPVにもあったので知っていたが、本当に異世界のように感じられる。
ステータスポイントを振ってみようとしたが、振れなかった。……あ、そうか上にある二つから決めないとダメなのか
んー…俺はあんまりゲームしていないからあんまり名前とか決めれないんだよな…セツ………セツにするか
俺は、頭の中に〝刹那〟という単語が浮かび上がったので、なんとなくセツにしてみた。
次にジョブのほうを触れてみると、ジョブ一覧が開かれた
————————
・剣士見習い
・弓使い見習い
・魔法使い見習い
・盗賊見習い
・下級兵士
・薬師見習い
・鍛治師見習い
・裁縫師見習い
・錬金術師見習い
・細工師見習い
————————
俺は、基本的には1人で活動をしたいと思っている。…コミュ障じゃないぞ?効率がいい…から?だ
で、1人でやるなら確実に必要なものがある
それは、不意打ち対策だ
で、不意打ち対策をするには盗賊が最適。だから盗賊を選ぶ
盗賊を選ぶと、ステータス割り振りもできるようになった。俺はとりあえず敏捷をメインで振る
————————
ネーム セツ
ジョブ 盗賊見習い
Lv1
筋力 5 → 6
防御 5 → 6
知力 5 → 6
精神 5
敏捷 5 → 7
器用 5
ポイント 5 → 0
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盗賊をするにも、知力は大事だと思ったので敏捷は2、上3つに1ずつ振ることにした
次は、スキルだ
スキルの数は山ほどあるのだが、スキルポイントで得られるスキルはかなり少ない。
スキルの入手方法は、公式が発表している中では
①スキルポイント
②自力発動、または経験
③イベント
となっていて、②が一番の入手方法で、イベントでは特別なスキルをもらえる。
説明もほどほどにスキル一覧を見てみる
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取得可能スキル一覧(初期限定)
採取 1
採掘 1
伐採 1
剣術 2
弓術 2
火魔法 2
水魔法 2
風魔法 2
土魔法 2
短剣術 2
槍術 2
斧術 2
棒術 2
体術 2
調合 2
鍛治 2
裁縫 2
錬金術 2
細工 2
死体漁り 3
識別 3
目利き 3
鑑定 5
生命力自然回復率上昇 3
魔法力自然回復率上昇 3
隠密行動 3
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………ん?
(初期限定)のほうに目がいく
こんなのは、PVにもなかったため後付け要素だと分かるが……文字通りなら、ここでしか取れないスキルもあるのか?
俺は、最初に撮ろうとしていたスキルをやめて、少し珍しそうなものをメインに取ることにした。
短剣術も取ろうとしたが、後からでも取れると思ったのでやめた
結局、取ったのはこのスキルだ
採取 1
生命力自然回復率上昇 3
魔法力自然回復率上昇 3
隠密行動 3
なんとなく、下のスキルが珍しそうだったので、とりあえずこれにした。
隠密行動とかめっちゃ盗賊に必要そうだし……死体漁りも欲しかったが、生命・魔法力の自然回復の方が欲しかったので諦めた
で、決めた後本当によろしいですか?と出てきたのでオーケーすると、また開始した時のように俺の意識は落ちていくのだった
ソロは気楽でいいですよ? 小鳥遊しの @takanashi-sino
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