ソロは気楽でいいですよ?

小鳥遊しの

プロローグ① / 宅配便

ピンポーン


部屋で昔流行っていたと言われるログアウトのできないVRMMOモノの小説を読んでいると、いきなりチャイムが鳴る

俺はページを記憶した後、パタンと小説を閉じ鼻歌を歌いながら玄関へ向かう

「〜〜♪ふふふふふ、来たか……ふっふっふ」


ドアを開け、サインをしてブツを受け取る

届いたのはVR機材だ


現在、ネット小説ではVRMMOジャンルが急速に人気を落としていた

その理由は一つであり、『実際にVRMMOが完成した』のだ


 俺(26歳)も、実際小学生の頃はこういうジャンルの小説は年齢に見合わず数多く読んでいたのだが、中学生に上がると同時に、今まで小説で読んできたレベルのクオリティのVR開発が発表された。

 その開発には、多くの軍兵を保有している国、娯楽が進んでいる国が最も積極的に参加していた。


 娯楽の進んでいる国は言わずもがな、多くの兵を抱えている国は、VR内で情報を精査することでの思考加速を活かし、少ない時間で本当ならばかなりの費用がかかる訓練を済ませることを可能にするのが目的だと


俺はVRMMOの開発を知った時、すぐさま調べた

 VRについてネットで分かったことは、人間の脳は10%しか使われていない、と言われているが無理にそれ以上を引き出すとものの数分で体はぶっ壊れる。しかし機材を使うことで少しだけ上限を引き延ばすことに成功したらしく、現実の情報全てを切り離してVRの情報を流し込むということだ。


開発のことは全く知らんので、よくわからん。

 言えることは、とりあえず今までの酔いまくるVRがなくなり、異世界VRMMOに行けるようになって、その異世界VRMMOはこっちの100日が異世界VRMMOでは110日になってるということだけだ。


 ちなみに、VR開発だけなら、俺が成人をする時には完成していた。しかしMMOが完成することはなかった


その理由は一つであり、MMOを作るには材料が足りておらず、さらに現実に限りなく高くするには費用も時間も足りなかったからだ


そして、そのMMOは6年。

俺が成人して、訓練用VR完成から6年経過することで完成したのだ。


そして、俺はそのゲーム…βテスターはいなかった為完全に公式情報しかないVRMMOを、今からプレイするのだ

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