美しい終末世界の旅

いつも電子機器溢れる部屋でお勉強ばかりのイヴは、遂に世話役のヒューマノイド・ヘルメスと共に外の世界へ!

しかし、そこはがれきの山。
そして、イヴが人類最後の人間だという事実。
何より、人類の存続か滅亡かをイヴひとりに決定させるという衝撃。

「………まじかよ」

と思わず呟きたくなる事実のオンパレードです。
そんな中でも、イブは世界を見て回り、残骸から様々な文化に触れ、まだ稼働していたロボットと交流し、様々な想いが流星のように駆け巡ります。

人類がまだ生存していた頃。
建物、環境、景色、生活、交流、何気ない日常……。
多くのものに思いをはせ、考えに触れて、イブは一歩ずつ成長の歩みを進めます。

時に残酷で、厳しくて、悲しくて、でも、美しい。
そんな世界を知る物語。

終末世界の旅とは思えないほど美しく、ほの悲しい物語。
実に素敵です!!