周囲に認められ地位や名声を高め帝国の第二皇子の隣に相応しい女性を目指す

卒業論文発表の場で帝国第二皇子から褒詞を賜り、返答に第二皇子に再びお会い時は自らも段階を踏んで再会して戴けるに相応しい高みに居られる事を誓ったヒロインが、周囲のフォローと勤勉に因る博学と探求心で、地位と名声を高め、一方第二皇子も彼女への一目惚れからの一途の恋慕と相まって、二人は婚姻へと臨まれるに至った。只、ヒロインには婿養子に迎える幼馴染の許婚がいたが、妹が祖国の第二王子と婚約、その第二王子が婿入りすると言われた事で、許婚が婚家の貴族を継げないと知り、ヒロインは婚約破棄を突き付けられた。傷心したヒロインを助けたのが、帝国の第二皇子と共にヒロインの卒業論文を聴取していた祖国の王太后で帝国の第二皇子の縁戚にあたり、そこからヒロインの出世階段が始まるが、その過程が実に面白いし、ヒロインの人間性と妹が可愛いと思っていた所が他人からはヒロインも可愛い、綺麗と言われる事に慣れずに恐縮する様の乙女チックさも愛おしく感じました。
そして何より驚いたのは、皇帝からの褒美に、皇帝の第一妃を母親として下賜を願い出た豪胆さです。散々敵対心された妹を侍女に使えさせた事も、ざまぁ、はないのか、と呆れましたが。