婚約者の想い人に貶められ死際で出逢った死神の勧めで生死逆転で帰還する

政略結婚ではあったが、婚約者との初見から好意に抱いていたヒロインであったが、彼には隣地の令嬢に懸想し、ヒロインを蔑ろにしてヒロインの想いを無視してきた。ある王宮主催の茶会でヒロインと婚約者の想い人両方が服毒で倒れると婚約者は想い人に介助を行い、ヒロインは薄れる意識で婚約者に向け、自分に助けに来ない婚約者の薄情さ、婚約者に愛されていない事を認識し、昏睡状態に陥る。気付いた時に魂魄が乖離しており、眠る身体を見詰める描写に胸熱く感じました。その後死神を名乗る冥土の使いから、自分の婚約解消を告げる父と相手の父及び婚約者の面会の場を見たり、今回服毒殺害を企てた婚約者の想い人の告白を聞いたりと、しかもその彼女が捕縛され罰として修道院送りと告知されるも、罪を償う所か逆恨みの私怨から元婚約者家族からヒロインの家族まで殺害する独り言を聞き、死神から以前ヒロインが生に戻る手段として身代わりに死する者を挙げればと提案され、今愛する家族を救うにはこの殺人者に身代わりの死を持って自身の死地からの生還と考え、死神に告げ委ね、ヒロインは生き返る事が出来たという、何度も言えぬ殺人者の愚かさであろう。