『クラシック音楽の反逆！』

『クラシック音楽の反逆！』 18

　すると、車内にお洒落な音楽が流れてきた。

ジャヤコガニユアン三世

　『シンヤーマどの？　これは、なにか？』

シンヤーマ

　『陛下、これは、グノーの‘’歌劇ファウスト‘’第５幕のバレエ音楽でございます。』

ジャヤコガニユアン三世

　『なに？　バレ、か？』

シンヤーマ

　『まあ、ダンスの一種ですが。』

ジャヤコガニユアン三世

　『それは、まだ、我が国にはないのか？』

シンヤーマ

　『みたことないです。』

ジャヤコガニュアン三世

　『ぜひ、ご指導いただきたい。』

シンヤーマ

　『それは、守備範囲外ですから。むりです。』

侍従長

　『(ほほほ。弱点もあったか。)まあ、王よ、せっかくですから、ワルハラに頼んでみてはいがか？　友好の糸口になろうかと。』

ジャヤコガニュアン三世

　『まあ、そうだな。』

シンヤーマ

　『(ははは。バレーは、暗殺の糸口になりうるな。)』

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