第三章 日向

俺は、「千陽 彪曲(せんよう ひゅうま)」高校二年生。今は仲良し五人組で、遊んでいる。自分以外の四人は去年と今年同じクラスの子だ。「彪曲なにぼうっとしているの?」そう呼んだのは「羽川 栄太(はねかわ えいた)」だ。「そーだよ」と後ろから言われた。それを言ったのは「岸本 美香(きしもと みか)」。「なーにしてんの」と言いながら「村井 奏太(むらい かなた)」が近づいてきた。「いつもみたいに何もしていないんじゃない」と辛らつなことを「本山 千沙(もとやま ちさ)」が言ってきた。この五人でこうやって過ごす毎日が大好きだ。

いつもどおり遊ぶ約束をしていると、珍しく羽川と岸本が遊べないと言ってきた。しょうがないので3人で遊んだ。それから、そういうことが時々あるようになった。そんなある日、突然夜中に村井から、電話があった。電話に出ると、ハイテンションで話をしてきた。急用ではなく安心して電話をしていると、満足して「お休み」と言って電話を切ってきた。

次の日の夜も、同じくらいの時間帯に電話がかかってきた。そして満足したら電話を切られた。様子がおかしいなと思い、次の日学校でどうしたのかを聞いた。後ろめたそうに何でもないと言ってきた。何でもないわけがないと思い強めに聞くと、羽川と岸本と本山が寄ってきた。しかしチャイムがなり、放課後話し合うことになった。村井が気まずそうに、他の人に聞かれたくないと言ったので、本山の家に行くことになった。そして村井の衝撃の真実を聞かされることになった。

「実は、薬をやっているんだ。薬を飲むと幸せな気持ちなるんだ。」と村井が言った。「なんでそんな、危険な事やってんだ」と激昂しながら羽川が言った。「辞めたいけど、辞められないんだ」と村井が言った。「どうして始めたの」と岸本が聞いた。「好きな人に多分彼氏ができて悩んでいた時、下駄箱に手紙が入っていたんだ。そして、手紙の中に薬が入っていた。そして、手紙にこの薬を飲んだら嫌なことを忘れられると書いてあって飲んでしまったんだ。」と村井は語った。「それって幸せの手紙じゃない」と本山が言った。「なにそれ」と聞くと、次のように答えてくれた。「今学校で噂になっているやつ。受け取った人は、幸せになれるんだってさ。」

羽川が「なんで、俺たちを頼ってくれなかったんだ」というと、村井は「頼れるわけないだろ」と言った。「なんでだ」と羽川が聞いた。そうすると村井はこう言った「俺が好きなのは、岸本さんなんだ。お前らが二人で買い物しているのを見た。そんな隠れて付き合っているやつらに言えるわけがないだろ」と。村井が重々しく口を開けこういった。

「黙って二人で出かけていたことは、ごめん。でも付き合っているわけではない。なぜなら俺が本当に好きなのは、本山だからだ。二人で出かけたのは、本山へのプレゼント選びを手伝ってもらっただけだ。」みんなの顔が赤くなっていく。一回みんな家に帰って冷静になって、みんなで夜電話をかけることになった。

~夜~

電話が始まった。一回冷静になったおかげか、いやはや隠し事がなくなったおかげか分からないが、話がスムーズに進んだ。

電話での話し合いで、決まったことは大きく分けて三つ。

一つ目は、もう薬を飲まないということ。

二つ目は、隠し事をしないということ。

三つ目は、手紙を入れた犯人を探すこと。

次の日、手分けして情報を探すことになった。色んな聞いて分かったことは、迷ったり悩んでいる人のところに来ることだった。夜電話で情報共有する分かったことが増えた。一つ目は、男の子っぽい人が入れていること。なぜ「ぽい」かというと顔を隠していて、小柄だったからだそうだ。

そして二つ目は、朝早くに学校に来ているということだ。分かった。なら行動に移そうということに朝早くから下駄箱で待ち伏せすることになった。

しかし、一週間続けたが、上手く行かなかった。けれども諦めがつかず、今日こそは捕まえるぞと思い、今までより早く学校に向かった。学校に着くと、学校の門がしまっていた。だけれども下駄箱の方を見ていると人影が見えた。その後四人が下駄箱で履き替えていると、村井の下駄箱にまた薬と手紙が入っていた。さっきの人影だと思い、さっき見たことをみんな伝えた。その日の放課後作戦会議をし、次の日朝早く学校に行くことになった。

次の日、みんなで学校に侵入して下駄箱の近くに隠れていた。

そうして待っていると、顔をパーカーで隠して下駄箱に近づいてきた。何をするのか見ていると案の定、下駄箱に手紙を入れ出した。それを見た瞬間俺たちは、動きだしそいつを囲んだ。「おい、なにしてんだ」と羽川が声を荒げた。そうするとそいつは「手紙を入れただけだ」とそっけなくいった。それを聞きもっと激昂した羽川が、そいつのパーカーのフードをはいだ。そしたら、瘦せ型の男の子が出てきた。続けて羽川が「なんで、人を傷つけるのに、そんなことをやっているんだ」と言った。やせがたの男の子は「生きるためにやった」と言うと、羽川がキレながら「傷ついた人たちのことは、どう思うんだ」と言った。そうするとやせがたの男の子は、「知らない、俺には関係ない」と言った。その瞬間、静かに聞いていた本山が「ふざけないで」と叫んだ。その声が響いたらしく、「どうしたんだ」という声と共に、足音が近づいてきた。流石にみんながやばいと思ったらしく、瞬時に別々に分かれて逃げた。逃げる時やせがたの男の子が黄色のバッジを持っているのが見えた。そして、昼休み教室から先生がいなくなってから朝の話をした。話あいの結果あのやせがたの男の子を探すことになった。黄色のバッジを持っていたことを

言うと多分高校1年生ということになった。ということで放課後高校1年生の所の廊下で人探しが、始まった。だが成果得られなかった。それから毎日放課後探したが一向に見つからなかった。そんな風に、探しているある日、「隠田君、最近学校に来てないね。急にどうしたのかな」と言う話声が聞こえた。『最近』という言葉が引っ掛かり、その話をしている子たちに話かけた。そして、その隠田君というやつがやせがたの男の子で、下駄箱で話日から、学校に来なくなったということが分かった。隠田君の家とか知らないか聞いたが、誰も仲がいい人がいないと分かった。その後五人で話し合い、先生に隠田君の事を聞きに行くことになった。

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